ポータブル・ロック(2)
2001年12月4日(月曜の続き)
で、更に次点に来るのがMP3/WMAプレイヤー。
PCユーザーの間では恐ろしく有名な規格でも
一般人には余り知られていません。
せいぜい「MP3って違法なヤツだよね」とか
「ネットからタダで落とせるんだって?」など、
間違ってたり、
うしろ暗いイメージだけが有名になっています。
音質は(調節可能だが)、
基本的にはMD以上CD以下なシロモノ。
メモリースティックやSDなどの、
所謂「シリコンメディア」を記録媒体とした
再生機器が多いため、
シリコンオーディオとも呼ばれています。
俺個人的には、シリコンオーディオこそ
将来的にも多分メジャーに「成り得ない」もの
だと思います。
その理由は、記録メディアが高価すぎること。
MDが圧縮でも74分録音できるディスクが、
せいぜい300円程度なのに対して、
シリコンメディアは74分の容量(80〜96M)だと
約9000〜12000円もするのです。
いくらPC上でMP3が便利だからといって、
メディア単価10000円のものが
売れるわけアリマセン。
でも強いて言うなら、MP3/WMAにはシリコン以外
のメディアも存在します。
更にマイナーですがCD-Rです。
コンパクトCDプレイヤーと同じサイズで
CD-Rに書き込まれたMP3データを再生できる
機器が存在するのです。
CD-Rは、MP3だと約700分記録可能なメディアで
60〜180円程度。
音楽を記録できるメディアの中では
圧倒的にコストパフォーマンスが良いのです。
しかし、同時に困った問題が発生します。
CD-Rにデータを記録する装置が
必要になるのです。
いくらPCが安くなったからといって、
CD-Rを搭載しただけのマシンでも
最低5万円はかかります。
これがネックとなり、CD-RのMP3プレイヤーは
敷居が高くなっています。
十数年前、俺はアナログカセット時代に
TDKのMA-XGとMaxellのMetal Vertexを
愛用していましたが、
そんな最高級カセットテープでも、
90分2500円程度でした。
それなのに、シリコンメディアは4倍近い
価格設定(記録容量×時間単価)で
アタリマエのように市場に出ています。
実際、数年前までシリコンメディアには、
「アクセスの速さ」というメリットが
存在してました。
PCに接続した場合、
ハードディスクとして認識できるものが多く、
OS環境とシームレスな操作で
データを編集できたからです。
しかし、CD-Rの記録速度が24倍速を超えた現在、
700分記録できるCD-Rが3分で作成できるのに、
74分程度の音楽データを
シリコンメディアで編集しようとすると、
最速でも5分以上かかります。
速さのメリットは、もう存在しないのです。
つまり、
シリコンメディアは退廃の一途を辿っており、
メジャーなワケが無いのです。
メモリースティックもSDも
「推奨」してるのはメーカーだけ。
ユーザーにとっては、
コストの高さも、著作権保護機能
(メモリースティックとSD特有の機能)も
マイナス要素でしかありえません。
(要らん機能付けて高くなるんなら、
機能無くして安くしろ)
ただ、
シリコンメディアにも色々な規格が存在します。
上記の2種以外に、
スマートメディア、コンパクトフラッシュ、
マルチメディアカードがあります。
それらを含めた全5種のシリコンメディアの中で
一番汎用性が高いのは、
間違いなくスマートメディアです。
その理由も明快、シリコンメディアの中で
「メディア単価が最も安いから」。
でも、それはマーケティングの観点からすると
重要度が高くなり、結果あらゆるメーカーの
あらゆるデジタルデバイスで採用されるのです。
結局「メディアのメジャーさ」てのは、
「誰でも気軽に購入できるコト」だと思います。
ただシリコンメディアではなく「MP3」自体は、
夢のある未来も考えられます。
例えば、コンパクトCDプレイヤーのサイズで
CD-Rを記録する機器が廉価で発売されたら…、
状況は大きく変わるでしょう。
現状でも、ノートパソコン用のオプションに、
コンパクトCDプレイヤーサイズで
CD-Rを記録することができる機器は存在します。
ただし、ソレはスタンドアローンで動作する
ものでは無く、あくまでPC上で編集したデータ
を転送して記録する装置なのです。
しかし、MDの例を考えてみても
単体で記録・編集できる装置が発売される
可能性は高いと思われます。
ちなみに俺自身は音響機器オタクなので、
今回の説明で紹介した携帯音楽再生デバイスは
「全部持ってます」。
ええ、シリコンメディアも完全網羅です。
現状、使用頻度が最も低いのが「DAT」。
最大の魅力だった96Khzサンプリングも
今じゃPCで記録可能になりました。
オマケにメディアがテープなので
ランダムアクセスが不可能。いいことナシ。
逆に使用頻度が最も高いのが
「CD-R MP3プレイヤー」。
MP3を作成するための操作や
CD-Rに記録する操作がバカチョンなのと、
音楽CDも聴けることが最大のメリットです。
もちろん俺のワイフには、今年初めに
バースデープレゼントの一部として進呈しました。
(メインは服。MP3プレイヤーはオマケ)
他人に勧めるのも、
やはり「CD-R MP3プレイヤー」で、
いくらCD-Rを搭載したPCが必要だとしても、
ランニングコストや手軽さを考えれば
その「初期投資」に損は無いからです。
ただ、世の中、その程度ですら
音楽に金をかけられないヒトタチも居ます。
そんなヒトタチに対しての俺の対応は
「いや、MP3もMDも音質悪いから要らないって。CDで充分じゃん」
うーん、シビアでリアルで誠実な俺。
で、更に次点に来るのがMP3/WMAプレイヤー。
PCユーザーの間では恐ろしく有名な規格でも
一般人には余り知られていません。
せいぜい「MP3って違法なヤツだよね」とか
「ネットからタダで落とせるんだって?」など、
間違ってたり、
うしろ暗いイメージだけが有名になっています。
音質は(調節可能だが)、
基本的にはMD以上CD以下なシロモノ。
メモリースティックやSDなどの、
所謂「シリコンメディア」を記録媒体とした
再生機器が多いため、
シリコンオーディオとも呼ばれています。
俺個人的には、シリコンオーディオこそ
将来的にも多分メジャーに「成り得ない」もの
だと思います。
その理由は、記録メディアが高価すぎること。
MDが圧縮でも74分録音できるディスクが、
せいぜい300円程度なのに対して、
シリコンメディアは74分の容量(80〜96M)だと
約9000〜12000円もするのです。
いくらPC上でMP3が便利だからといって、
メディア単価10000円のものが
売れるわけアリマセン。
でも強いて言うなら、MP3/WMAにはシリコン以外
のメディアも存在します。
更にマイナーですがCD-Rです。
コンパクトCDプレイヤーと同じサイズで
CD-Rに書き込まれたMP3データを再生できる
機器が存在するのです。
CD-Rは、MP3だと約700分記録可能なメディアで
60〜180円程度。
音楽を記録できるメディアの中では
圧倒的にコストパフォーマンスが良いのです。
しかし、同時に困った問題が発生します。
CD-Rにデータを記録する装置が
必要になるのです。
いくらPCが安くなったからといって、
CD-Rを搭載しただけのマシンでも
最低5万円はかかります。
これがネックとなり、CD-RのMP3プレイヤーは
敷居が高くなっています。
十数年前、俺はアナログカセット時代に
TDKのMA-XGとMaxellのMetal Vertexを
愛用していましたが、
そんな最高級カセットテープでも、
90分2500円程度でした。
それなのに、シリコンメディアは4倍近い
価格設定(記録容量×時間単価)で
アタリマエのように市場に出ています。
実際、数年前までシリコンメディアには、
「アクセスの速さ」というメリットが
存在してました。
PCに接続した場合、
ハードディスクとして認識できるものが多く、
OS環境とシームレスな操作で
データを編集できたからです。
しかし、CD-Rの記録速度が24倍速を超えた現在、
700分記録できるCD-Rが3分で作成できるのに、
74分程度の音楽データを
シリコンメディアで編集しようとすると、
最速でも5分以上かかります。
速さのメリットは、もう存在しないのです。
つまり、
シリコンメディアは退廃の一途を辿っており、
メジャーなワケが無いのです。
メモリースティックもSDも
「推奨」してるのはメーカーだけ。
ユーザーにとっては、
コストの高さも、著作権保護機能
(メモリースティックとSD特有の機能)も
マイナス要素でしかありえません。
(要らん機能付けて高くなるんなら、
機能無くして安くしろ)
ただ、
シリコンメディアにも色々な規格が存在します。
上記の2種以外に、
スマートメディア、コンパクトフラッシュ、
マルチメディアカードがあります。
それらを含めた全5種のシリコンメディアの中で
一番汎用性が高いのは、
間違いなくスマートメディアです。
その理由も明快、シリコンメディアの中で
「メディア単価が最も安いから」。
でも、それはマーケティングの観点からすると
重要度が高くなり、結果あらゆるメーカーの
あらゆるデジタルデバイスで採用されるのです。
結局「メディアのメジャーさ」てのは、
「誰でも気軽に購入できるコト」だと思います。
ただシリコンメディアではなく「MP3」自体は、
夢のある未来も考えられます。
例えば、コンパクトCDプレイヤーのサイズで
CD-Rを記録する機器が廉価で発売されたら…、
状況は大きく変わるでしょう。
現状でも、ノートパソコン用のオプションに、
コンパクトCDプレイヤーサイズで
CD-Rを記録することができる機器は存在します。
ただし、ソレはスタンドアローンで動作する
ものでは無く、あくまでPC上で編集したデータ
を転送して記録する装置なのです。
しかし、MDの例を考えてみても
単体で記録・編集できる装置が発売される
可能性は高いと思われます。
ちなみに俺自身は音響機器オタクなので、
今回の説明で紹介した携帯音楽再生デバイスは
「全部持ってます」。
ええ、シリコンメディアも完全網羅です。
現状、使用頻度が最も低いのが「DAT」。
最大の魅力だった96Khzサンプリングも
今じゃPCで記録可能になりました。
オマケにメディアがテープなので
ランダムアクセスが不可能。いいことナシ。
逆に使用頻度が最も高いのが
「CD-R MP3プレイヤー」。
MP3を作成するための操作や
CD-Rに記録する操作がバカチョンなのと、
音楽CDも聴けることが最大のメリットです。
もちろん俺のワイフには、今年初めに
バースデープレゼントの一部として進呈しました。
(メインは服。MP3プレイヤーはオマケ)
他人に勧めるのも、
やはり「CD-R MP3プレイヤー」で、
いくらCD-Rを搭載したPCが必要だとしても、
ランニングコストや手軽さを考えれば
その「初期投資」に損は無いからです。
ただ、世の中、その程度ですら
音楽に金をかけられないヒトタチも居ます。
そんなヒトタチに対しての俺の対応は
「いや、MP3もMDも音質悪いから要らないって。CDで充分じゃん」
うーん、シビアでリアルで誠実な俺。
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