love or lust

「25歳の息子が自立しなくて困るわ〜」と
32歳の俺に、
推定45歳の職場の妖艶な女史が相談する。
酒のせいだろうか。
多分意識的に体を摺り寄せてくる。

「老いて尚盛ん」
好きなコトバだ。…悪くない。
俺の息子も自立した。

さておき、
最近友人が結婚ブームで、
周りの人間が続々と挙式予定を発表する。

職場の友人は
9年間付き合ったカノジョと
来年2月に結婚するという。
リスペクト！…だ。
俺は、
2年以上同じオンナと交際したことがない。
飽きっぽいからだ。

じゃ、結婚って何だろう？　と考えるとき、
未経験者である俺は
「エリアの確保」かな？と思っている。
行動規範というか。

人生は長く、人は孤独だ。
自分の感性を100％理解できる他人なんて
存在しえない。
そこで、少なくとも80％？　
いや60％ぐらいでも理解してくれる相手と
同居することにより
自分のアイデンテティを確立させようとするのが
結婚の主意ではないかと妄想する。

でも俺は、
人生の醍醐味は「経験」だと思う。
その観点から、俺は結婚に憧れる。
…しかし、同じくらい
離婚にも憧れるのだ。
で、
離婚を前提とした結婚の話をすると
友人たちは皆呆れる。
そんな打算で結婚するヤツなんか居ねえ、と。

でも、しょうがない。
これが俺なんだ。