コレはオマエが大きくしたんだ　オマエの好きにするがイイ…

土曜日に
ある女とのデートをスッポかしたことを
日曜日に友人に話したら、
彼は以前その女にホレてたらしくて
スゲエ怒りだして大変だった。

なにしろ彼が言うには、
彼女は俺にホレてる
（というか”お似合い”と表現してた。失敬だ）
のに、
俺が単に「女友達」として扱うのが
非常に気に入らなかったらしい。

まったく大きなお世話だし、
そこまで偏執的な愛がチト怖い。

「自分が惚れた女なのに
　何故オマエは大事にしないんだ」

んなこと言われてもコタエは簡単で、

「だって俺はオマエじゃ無いんだもん」

としか答えられん。

俺は意識や思想を押し付けられるのがダイキライだし、
もちろん押し付けるのも嫌だ。
相手が男であれ女であれ。

俺が意見をするときのスタイルは
「俺はこう思うけど、どう？」てな感じで、
「俺がこう思うから、オマエもこうしろ」
みたいには全然思えない。

つまり不可解なのだ。

そして不可解なものは怖い。

彼とは今日軽くメシを食う約束だったのだが
急遽中止になり、更に
「俺はこの怒りを抑えられそうに無い。
　しばらく独りで考えさせてもらう。
　自分的に納得が行ったら
　コチラから連絡するよ。」
と言い残し、俺の前から去った。

…なんて自分勝手なヤツなんだ！

だからといって
俺は彼との友情を終わらせるつもりは無い。

何故かと言うと、これが俺の本質だけど、
「人生に必要なのは、具体的な反面教師」
だからだ。

でも、すこし寂しい気持ちになった。