シドと白昼夢

第三者から、
「この曲聞くと、あなたを思い出す」と
言われるのは、
それが「どんな内容であれ」嬉しい。
なぜなら、俺も同じようなコトを
良く言うからだ。

人間のコトバはムツカシイ。
目の前で相手に伝えても、
いくらゆっくり伝えても、
何度も何度も繰り返し伝えても、
それらはすべて一瞬の出来事なのだ。
そのときに相手が、
どんな気持ちでコトバを伝えたのかは
結構すぐ忘れる。

しかし、音楽は違う。
歌詞がコトバを伝え、
コード進行が感情を伝える。
聞くだけで
そのときのココロの流れが思い出せるのだ。

そして世の中には沢山の音楽が溢れていて
大抵は「誰かのイメージ」にピッタリな曲
が見つかる。
その作業は、とても楽しくて嬉しい。
見つからないときは自分で作ればいい。

そして、ヒトがある音楽に固執するときは
大抵、その音楽がイメージするものが
そのヒトのココロの動きに合っている事が
多いと思う。

今日の表題は、俺が昔好きだった女子が
俺へのテーマだと言った曲。
彼女が、椎名林檎にハマるのは
独特の「破滅的な世界」に憧れているから
だろうと予測できる。
俺は、その女子のことを考えると
大抵、the Smithを思い出す。
「好きなんだけど事情があってダメ」という
イメージの曲が多いのだ。

ちなみに俺が、今の彼女（キキ）
に対してイメージしている曲は
カジ（ヒデ）キが多い。
「eggstone」
「ときどき」
「weekender」
「the heart of Saturday night live」
などが、キキに会うと頭の中で
ヘヴィローテーションする。

俺がいろいろな音楽を聴くのは、
自分が複雑な人間だからこそ
沢山の音楽の中から
自分に合う部分を見つけて
安心したいからかもしれない。