プリンス&ザ・レボリューション レボリューション プリンス CD ワーナーミュージック・ジャパン 1997/02/25 ¥1,748

俺は、
プリンスをデビューアルバムのときから
ずっと追いかけてて、もう、なんつーか
一緒に成長してきた、みたいな
そんな妄想まで抱いちゃうほど
近視観のあるアーチストなのだ。

ファーストアルバムの「For You」が
小学6年の頃読んでいたミュージック・ライフ
(か、FM STATION)で紹介されてて割りに酷評だったのだが、
確かマイケルジャクソンのオフ・ザ・ウォールか
セックスピストルズのネバーマインドを
輸入レコード屋に買いに行ったときに
なんとなく手に取ったのを覚えている。

ファーストを聴いたときは、
わー、なんかサタデーナイトなフィーバーだなあ、と
ディスコミュージック的な感動を覚えたのだが、
アルバムを重ねるにつれ、同年代の音楽と比較して
その音楽性の完成度の高さにどんどん魅かれて行った。

すべてを包括したジャンル、というか
パンク・ニューウェーブとは切り口が違うものの
型にはまってない自由な音楽というか、
それがプリンスの魅力だった。
実際、80年代の洋楽シーンは
プリンスの背中を追い続けていたようにも見えた。
プリンスがニューアルバムで実験的なグルーヴを作ると
それを模倣した音やアレンジの曲が
常時ヒットチャートにランクインするようになる、というか。

そんな彼の、このアルバムは
俺が中学3年のときに発売された。

受験や進路で悩んでいた頃で、
バスケ部の練習帰りに体育館で大声で
タイトル曲「パープルレイン」を熱唱したなあ。
(↑変な中学生…)

同じ体育館で練習していた
バスケ部やバレーボール部の女子に
変な目で見られたのを痛烈に覚えている。

というのも、当時の中学3年生といえば
洋楽聴き始めの頃で、彼女達のお好みは
デュランデュランとかカジャグーグーとか
ジーアイオレンジとかチャーリーセクストンとか、
要は「化粧した男つーか耽美系洋楽アイドル」だったのだ。

女子のほとんどは
「プリンスってキモイよねー」、
と、煙たがっていた。

ちなみに、高2の頃、岡村靖幸を聴いていた頃も
同じような体験をした…。

このアルバムは、映画のサントラであり、
そのため一部変な録音になっているのだが
俺の田舎では映画が公開されなかったので
実際に映画を見てアルバムの不明瞭な部分が理解できたのは
DVD版を買ったときだったりする。
ただ、サントラとしてではなく
普通のアルバムとしても聴けるクオリティであり、
収録された幅広い曲調は
彼の天才ぶりを体験するには最適だと思う。

サザンオールスターズで言うと「鎌倉」
佐野元春で言うと「VISITORS」
そんな実験的な名作、かな?

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