HOLIDAY IN THE SUN EP
2004年2月20日 音楽
cornelius 小山田圭吾 Cornelius swingle si CD ポリスター 1993/09/10 ¥1,942
音楽にオリジナリティを求めていた俺にとって
トラットリアとの出会いは、まさに試練だった…。
これに関しては、友人の木村くんの影響が強い。
俺と木村くんは、8年ほど前
都内のクラブを巡っていた。
いまや田舎もんの聖地と化した、青山ブルーを皮切りに
渋谷・新宿・恵比寿のクラブを夜毎に徘徊するような
そんな青春だった。
クラブの客層というのは、見事に3分化されており、
・真性のヘヴィなクラバー(暗い目をしてる人種)
・ナンパ目的の男女(少しハデめ)
・上京したてのクラブ入門者(あかぬけない)
この中で一番多いのが、「ナンパ目的の男女」であり、
時間帯で言うと深夜25:00から26:00あたりで、
その数が減っていくのが特徴だ。
※お持ち帰り・帰られるのだ
で、残りのフロアで一心不乱に踊り続けているのが、真性。
フロアやラウンジでうずくまっているのが
まだ恥じらいが抜けない初心者、だ。
で、真性のクラバー、というのがクラブのダイゴミというか
カラーというか、なにしろ場所やイベント内容によって
雰囲気がまるで変わるのだった。
で、俺は、ある種のイベントで見かける客層に
ひどく関心を持つことになった。
「ねえねえ木村くん、
なんで彼らはクラブイベントなのに
あんなにバッチリ、オシャレしてるの?
あれじゃ踊りにくいでしょ??」
当時の俺は、膝下丈の半ズボンに、ポンプフューリー、
無印の長袖ボーダーシャツの上に原色半袖Tシャツか
半袖フードコートを重ね着、みたいな
「テクノ系」だったのだ。
「あー、海さん、
トラットリア系の男子や女子は
あーいうオニャレさんが多いんですよ」
「…ほよ?
それなあに??」
で、紹介してもらったのが、
木村くんの趣味でもあったトラットリア系なのだ。
確かに、木村くんは出会ったころから
細かい気配りがステキなオニャレさんであり、
彼の綿密なファッション指導のおかげで
俺はある種のセンスを手に入れることが出来たのだ。
さておき、そうして買いあさり始めたトラットリア系に
俺は最初から違和感を感じていた。
「ねえねえ木村くん、
これってパクリばっかりだよねえ?」
「海さん、この種のパクリは
オニャレと思われるんですよ、この手の音楽でわ。」
…うーむ、確かに、
ラウンジミュージック独特のチープな雰囲気てのは
あからさまなパクリとローファイさが占めている気がするよなあ
と。
で、俺は、やっぱり、
自宅のMTRとエフェクター、あとS-300で試行錯誤したのだった。
結果的には
「わ、確かに、楽器の種類とアレンジを組み合わせるだけで
なんとなくオニャレな雰囲気になるね!」
ミニムーグ系のオルガンとローファイのリバーブ、
22khzでサンプリングしたものをワザと11KHZで鳴らしたり、
そんな組み合わで、その雰囲気はかもし出せるのだった。
オリジナリティを押し出しても、聴く側には伝わりにくく
むしろ、あからさまなパクリでも聴き覚えがあるほうが
耳に馴染みやすいのだ。
それが独特の雰囲気を作ることもある、と。
近年で言うところの、
ラブサイケデリコやトミーフェブラリーは
これで成功したパターンだと思う。
そういう意味で
勉強になった作品なのだ、
このアルバムは。
音楽にオリジナリティを求めていた俺にとって
トラットリアとの出会いは、まさに試練だった…。
これに関しては、友人の木村くんの影響が強い。
俺と木村くんは、8年ほど前
都内のクラブを巡っていた。
いまや田舎もんの聖地と化した、青山ブルーを皮切りに
渋谷・新宿・恵比寿のクラブを夜毎に徘徊するような
そんな青春だった。
クラブの客層というのは、見事に3分化されており、
・真性のヘヴィなクラバー(暗い目をしてる人種)
・ナンパ目的の男女(少しハデめ)
・上京したてのクラブ入門者(あかぬけない)
この中で一番多いのが、「ナンパ目的の男女」であり、
時間帯で言うと深夜25:00から26:00あたりで、
その数が減っていくのが特徴だ。
※お持ち帰り・帰られるのだ
で、残りのフロアで一心不乱に踊り続けているのが、真性。
フロアやラウンジでうずくまっているのが
まだ恥じらいが抜けない初心者、だ。
で、真性のクラバー、というのがクラブのダイゴミというか
カラーというか、なにしろ場所やイベント内容によって
雰囲気がまるで変わるのだった。
で、俺は、ある種のイベントで見かける客層に
ひどく関心を持つことになった。
「ねえねえ木村くん、
なんで彼らはクラブイベントなのに
あんなにバッチリ、オシャレしてるの?
あれじゃ踊りにくいでしょ??」
当時の俺は、膝下丈の半ズボンに、ポンプフューリー、
無印の長袖ボーダーシャツの上に原色半袖Tシャツか
半袖フードコートを重ね着、みたいな
「テクノ系」だったのだ。
「あー、海さん、
トラットリア系の男子や女子は
あーいうオニャレさんが多いんですよ」
「…ほよ?
それなあに??」
で、紹介してもらったのが、
木村くんの趣味でもあったトラットリア系なのだ。
確かに、木村くんは出会ったころから
細かい気配りがステキなオニャレさんであり、
彼の綿密なファッション指導のおかげで
俺はある種のセンスを手に入れることが出来たのだ。
さておき、そうして買いあさり始めたトラットリア系に
俺は最初から違和感を感じていた。
「ねえねえ木村くん、
これってパクリばっかりだよねえ?」
「海さん、この種のパクリは
オニャレと思われるんですよ、この手の音楽でわ。」
…うーむ、確かに、
ラウンジミュージック独特のチープな雰囲気てのは
あからさまなパクリとローファイさが占めている気がするよなあ
と。
で、俺は、やっぱり、
自宅のMTRとエフェクター、あとS-300で試行錯誤したのだった。
結果的には
「わ、確かに、楽器の種類とアレンジを組み合わせるだけで
なんとなくオニャレな雰囲気になるね!」
ミニムーグ系のオルガンとローファイのリバーブ、
22khzでサンプリングしたものをワザと11KHZで鳴らしたり、
そんな組み合わで、その雰囲気はかもし出せるのだった。
オリジナリティを押し出しても、聴く側には伝わりにくく
むしろ、あからさまなパクリでも聴き覚えがあるほうが
耳に馴染みやすいのだ。
それが独特の雰囲気を作ることもある、と。
近年で言うところの、
ラブサイケデリコやトミーフェブラリーは
これで成功したパターンだと思う。
そういう意味で
勉強になった作品なのだ、
このアルバムは。
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