ラインを越えて

…ったく、
平和ボケの極みというか、
現実をナメ過ぎた青2歳だというか。

自分に何の能力もないことに
18歳という年齢で気づいたのは偉いが
努力の方向を間違った哀れな低脳青年。

戦地で実況レポートでも書けば、
一流ジャーナリストの仲間入りだ。
普通の高校生として就職を探すよりも
有名になってみたい。

多分にそんなことを安易に考えて
彼は戦地に向かったのだと思う。

何故、周りの人間は止めなかったのだろうか？

周囲は、彼の偏った思想とズルさに
諦めを感じていたのではないだろうか？？

この戦争が始まった頃、
「人間の盾」が如何に無力かを
先人たちが示したのにも関わらず、
なぜ彼は愚か過ぎる行動を取ったのだろうか。

それは、彼の少ない脳みそなりに考え抜いた
最善の「売名行為」だったのだろう。

日本人だから殺されることはないだろう。
…と思ったかどうかは定かではないが
3日後、彼は殺されると思う。

それは、殉死でも名誉の戦死でも無く、
「考えの浅い自称正義感が、自殺しに行った」だけなのだ。

ガラスの城の住人は石を投げてはならない。

さよなら、今井くん。