ISBN:4840106789 文庫 みやす のんき メディアファクトリー 2002/12 ¥620

誰も書いてない(or書きたがらない)本の
レビューを書こうと思う。

えー、世の青年男子諸君は、
どんなにクールに振舞ってても
セックスに興味が無い奴は居ないと思う。

それが動物としてのオスの本能であり、
むしろ興味が無い人間は
動物学的に「変態」とも言える。

正直、俺自身、
中学2年で童貞卒業して
高校の頃はヤリチンであり
20代前半の頃は人前で
「あーセックス、うぜー」とか
偉そうな発言をしていたが
当時はまだケツの青い人間だったので
そういうクールさがカッコイイかも
などと誤解していたのだった。

でもそれこそ欺瞞であり、
動物としてアタリマエに
俺はセックスが好きである。
初めてのときの興奮を
今も忘れることなく。

===

さて、今回の表題作は
これも真理だけど
「すべての青年男子が必ず一度は憧れる職業」
である
「アダルトビデオ男優」の物語だ。

厳密には、くだらない部類だが、
このマンガは、当時のエロマンガとしては
画期的な試みや描写が多かった。

 まず、効果音の表現。

その液体を連想させる効果音に
我々(学生時代の仲間)の
想像力は急激に成長し
股間は過激に怒張した。
 (韻を踏んでみました)

そういう効果音の表現は
今じゃ少年誌でさえアタリマエになった手法だが、
間違いなく今回の表題作がパイアオニアである。

 次に、あまりに開放的な性描写。

そして、それまで陰鬱で重苦しく、
文字通り「秘め事」として扱われた
その「行為」自体を、
あくまでハッピーに明るく描いたストーリーは
行為に対する幻影や妄想を砕きつつも
新たな幸せの可能性を感じさせた。…ような気がする。
(いやホメ過ぎ)

アダルトビデオ業界に入門した
うだつの上がらない(でも巨根)青年が
社会の厳しさやセックスの素晴らしさを
学びながら傷つき成長していく様を
馬鹿馬鹿しくも壮大に描ききった名作

だと思う。

映画「ブギーナイツ」を見たとき、
コレのパクリだと思った。

でも別にオススメしたいわけでもない
(あまりに下世話なので)
微妙な作品です。

ギャグマンガが好きな人は
男女問わず楽しめると思う

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索