お正月日記(4)

2002年1月4日
深夜に友人宅を出た俺は、
別の友人を携帯で呼び出す。

車を持っている友人は、こんなとき助かる。
といっても、田舎の仲間で車持ってないの
俺だけだけど。

連日飲み続けているせいで
俺の頭はボンヤリしっぱなし。

友人の車で、
繁華街の若者が集いそうな店に移動。

店に入ると、なかなかの集客。

学生時代、夜中にココにくれば
大抵別の友人と会えた。
そんな淡い期待も微塵の如き、
…世代が変わっていることを感じた。

午前5:00に帰宅。

翌12:00に目覚め、帰省後初めて
家族とメシを食う。
相変わらず実母の料理はマズイ…。

午後16:00に友人の車で空港へ。
空港ワキの寿司屋でメシ。
スゲえマズイ寿司に一同ドンヨリする。
(都内で言うと「新宿」レベル)
俺は渋谷の回転寿司が懐かしくなる。

さらば田舎。
お正月終了。

お正月日記(3)

2002年1月3日
前日の午後5:00に集合した俺と仲間は
深夜3:00まで飲み歩く。
みんな酒が強くなってて
いくら飲んでも酔わない。
俺は、最初ビールを飲み続けていたが
いつしか老酒に移行。
冬は老酒に限る。
馬鹿みたいな量を胃袋に収め、
トイレで分解物を放出、
テーブルに戻るとまた同じ量を流し込む。
そんなヘヴィローテーション。
俺の仲間内の飲み方だと
余りツマミを食べない。
酒での酔いを、別の酒で潤すのだ。
とにかく飲んで、とにかく喋った。
集合できなかったメンバーの噂話や
田舎の実情についての話が広がる。

腹が減ってきたからラーメン屋を探す、
が見つからなかったため、解散。
俺の運転手さんも相当グデングデンだが
しっかり車で送ってくれた。
大丈夫、田舎は平和なのだ。

午前5:00に帰宅。
翌午前10:00に電話が鳴る。
別の友人からだった。

彼は9年ほど前に結婚し、
現在5歳になる息子がいるとのこと。

お年玉として、デパートにオモチャを物色しに。
ポケモンのぬいぐるみ数体を手に
友人宅を訪れる。

…子供は可愛い。

子供をあやしながら、友人とビールを飲む。
夜まで飲む。
深夜1:00ごろ、彼の家を後にした。

お正月日記(2)

2002年1月2日
朝10:00に地元の友人から電話が入る。
中学時代のつきあいで
懐かしい友人たちと集まることに。
みなさん当然の如く車を持っているようで
迎えに来ていただけることに。

全員集合するまでの4時間ほど
懐かしい場所を車で巡る。
意外に開発が進んでいることに驚く。
しかし
「無駄に金掛かってるね〜」
つうのが正直な感想。
土地は余っているから大規模な施設が
たくさん建設されているものの、
人口が少ないから意味が無い。みたいな。

学生時代に通いつめたラーメン屋が
無くなっててガッカリした。
ウチの田舎のラーメン屋には、
独特のメニューがあるのだ。
それは「学生セット」。
学生証を提示すると、
割引で特別メニューが注文できる。
市内のラーメン屋、ほとんどで
このサービスを体験することができる。
そして、その「学生ラーメン」の
セット内容というのが
通常のラーメン(400円相当)+
ライス(100円相当)+
おしんこ(このセットのみのメニュー)
という組み合わせで、値段は300〜400円。
要するに、物凄くオトクなメニューなのだ。
俺の行きつけの店では、
ラーメンやライスを大盛りにしてくれたり
チャーシューを乗せてくれたりもしていた。
ちなみに俺の田舎は、
とんこつラーメンの本場。
ラーメンにニンニクのしょうゆ漬けスライスを
ゴッソリぶち込んで、麺と具を食い尽くした後で
「ライスお願い」といえば、
ラーメン椀にライスを入れてくれる。
そして、猫まんま状態のソレを
腹に流し込むのだ。
当然、スープを残す奴は居ない。
味が染み込んだライスと共に飲み干す。
飢えた学生の凶暴な胃袋も
そのメニューの後には大人しくなっていた。

そのラーメン屋を懐かしみつつ
別のラーメン屋に入る。
…ウマイ。(感無量)
味が複雑、というか、
「コッテリ味とは、油が多いことじゃない」
ことを再認識させられた。
都内のラーメン屋じゃ、コッテリつうと
背脂がギトギトの奴を差すが、
「本当の意味でのコッテリは違う!!」。
例えば、複数のダシが使われていて
それが絡み合い非常にマイルドな味わいのスープ
のことを「コッテリ」と表現するのだ。
とんこつ使うのはアタリマエ、
それ以外の各ダシのコクと旨味が
複雑に調和した味、それが俺の田舎の
「本物のとんこつラーメン」だ。

ちなみに俺が入った店は、
とんこつベースで、芽昆布とアサリのダシ、
ほのかにカツオが香る、濃厚なスープだった。
麺は太麺の縮れ麺。
きし麺ぐらい太くて縮れた麺に
白濁したスープが絡みまくって、もう…。

懐かしさとウマさに感動し
数件食べ歩く。

お正月日記(1)

2002年1月1日
さて、告別式も無事終わり、
親戚一同で酒・酒・酒。俺は専らビール。
叔父さんや叔母さん達と豪快に飲み交わす。
(むしろコレが目的だった)

ひとり瓶5本ほど空けたところで場を見渡す。
イトコたち、全員成人してるのね。
もっとも驚いたのは、地元在住の親戚。
15年ぶりだからしょうがないけど
当時幼稚園児だった娘が
ハタチになって「ギャル」になってはる〜!!
昔、近所のよしみで
良くお守りしていたので
相手は俺のことを覚えている。
ひとめで分かったようだ。
そりゃ、俺自身、実際
この15年で見た目あんまり変わってないケドさ。
しかし、俺からすると
園児とギャル、…結びつかね〜。

「昔よく遊んでくれたよね」
と声を掛けられたが、
うへー、このギャル誰だよ、と
ドキドキしてしまい
「…わりぃ、全然覚えてないっす」と返す俺。
…ひどく寂しそうな顔をされた。

さておき、
宴(?)も終わり、親戚一同
正月早々帰宅準備にかかる。
みなさん遠いところから
いらっしゃっていたので大変そうだ。
続々とタクシーに乗り込み空港へ。
俺は、元旦に飛行機が取れず
4日まで滞在予定なんで、のんびり気分。
まあ、実家だし。

斎場から実家までは、約3kmほど。
兄と徒歩で帰ることにした。

実家は山の上で、斎場は当然平野部。
1時間半ほどかけて山登りする。

実家にたどり着いても、我が家は喪中である。
恐ろしくヒマなので、兄と飲みに行くことに。
山の下の繁華街まで、やっぱり歩いて2時間。
繁華街の白木屋でグダグダ飲む。
つーか俺朝からメシ抜きで
ビールしか腹に入れてないよ。
でも散々歩いているから
全然気分悪くない。むしろ清清しい。
3時間ほどビールを飲み続ける。

帰りも歩くつもりだったが
兄がグデングデンなのと
外が寒かったのでタクシーで帰宅。

午前5:00ごろ布団に入る。

hush

2001年12月30日
年末なのに。

という言い方は余りにも不謹慎だが、

祖母が亡くなった。

30日にお通夜。
31日に告別式。
親戚一同集合しているらしく
場に居ないのは俺だけ、らしい。

今年は帰省する予定ではなかったのだが
急遽チケットを予約することに。
なんとか31日にチケットが取れた。

ともあれ、
考えてみれば7年ぶりの帰省だ。
祖母とは12年会ってなかった。
田舎の友人のほとんどにも
10年ほど会ってない。

ホントに不謹慎だが
ちょっと楽しみだ。


てなワケで今年最後の更新なカンジですが
喪中につき挨拶はご遠慮させていただきます。
俺は、遠足の前の夜
ドキドキして眠れないタイプだ。
何か面白そうなコトを見つけたら
それに対しての妄想が爆発する。
いろんなシチュエーションを
綿密にシミュレーションし
精一杯楽しむための準備を怠らない。
まだ見ぬもの対しての期待を
大きく持つことが多いのだ。
結果、期待が膨らみすぎて
現実にガッカリすることも多々ある。

そんな俺が、かなり前から期待していた映画
「メメント」を、今日見てきました。
チケット買ってから1ケ月。
妄想する期間としては充分すぎる時間でした。
で、
俺の不必要なほどに膨らみすぎた期待を
背負うに値した内容だったのか、というと、

…スゲエ、興奮しました。

つーか、ズルイっす。あの手法。
伏線の張り方が異常に巧妙で
恐ろしく度肝を抜かれた結末でした。

「シックスセンス」「アンブレイカブル」と
同等に扱われるべき
「大どんでん返し映画」の名作だと思います。

絶対、劇場で見ろ!!
みたいな。

rain dogs

2001年12月27日
>明確な証拠が発見されていない現在、
>あくまでアルカイダは
>「容疑を掛けられている」だけだ。
>それなのに、
>容疑者のライフスタイルをバッシングしたり
>不利な証言を報道したり、
>関係者に精神的ダメージを与えたりすることに
>問題は無いのだろうか?

という箇所を昨日書いてて
なんだか違和感を覚えていたのだが、
その正体を「思い出した」。
容疑者を罰することはしてないが、
バッシング或いは関係者に精神的苦痛を
与えたことがあるよ、俺も。と。

某ミュージシャンのヤク中疑惑の件。

ただ、あの件は、ニュースで見るネタと違い
「実体験に基づく確証」があったのと、
俺自身ドラッグが嫌いなので
強めに書いてしまった。

実は、以前、
知り合いにマジモンのヤク中の女性が居て
本人スゲエいい奴なんだけど
多少情緒不安定な部分があって
ドラッグを抜けないで居た。
精神的なトラウマをカバーするために
ドラッグを使い元気そうに振舞う姿が
あまりにも痛々しすぎて、
俺が彼女に対して多少なりとも
強制力があるのなら
力づくでもやめさせたいのだけど
お互いの関係を壊しそうで口出しできなかった。
…苦い思い出ってヤツね。

ダウナー状態からムリに回復した彼女は
鼻をグズつかせていた。
それと同じ光景をテレビで見た。

そりゃ、ファンなら、どんな誹謗中傷でも
必死で擁護するんだろうけど、
ソレ以外のネタならともかく
ドラッグに関するネタには
俺はどうしても過剰に反応してしまう。

そのアーチストが素晴らしい作品を作る
人間だったとしても、
その作品のすべてが痛々しく響く。
…そういうのは嫌だ。

ただ、いくらリアリティがあっても
俺に確証を掴むことは不可能だし、
客観的に自分の言動を鑑みると
「アレは明らかに誹謗・中傷だった」。
精神的ダメージを被った関係者のみなさん、
申し訳ありませんでした。

glad to be Gay

2001年12月26日
疑わしきは罰すべきか?

日本テレビのニュースで
某航空機テロの主犯格と思われる
容疑者についての報道を見た。

容疑者を知る人間へのインタビュー。
「ああ、アイツは最低のクソ野郎だったよ」
「隣に住んでるのにロクに挨拶もしない
 嫌な男でしたよ」
同時にナレーターがコメント。
「容疑者は、家にこもりっきりで
 隣人に挨拶をすることもなく
 気味悪がられていたようだ。」

次の場面では、容疑をかけられている
某テロ組織の関係者へのインタビュー。
チャイムを鳴らし、その部屋の住人を呼び出す。
住人が出てきて
「オマエラに話すことなんかない」と激怒。
ドアを閉めようとする住人に対し、
インタビュアーはドアに体重をかけ
ドアが閉まらないように妨害。
相手の住人は嫌がり、数分
ドアを押したり引いたりする。
結局閉じられたドアに対して
インタビュアーが何故か日本語で
「ちょっと聞きたいことがあるんですが!」
と叫ぶ。
シーンが変わり、住民の部屋の窓を外から写す。
部屋の灯りが点滅している。
ナレーターのコメント。
「灯りを点滅させているのは、
 近くに住んでいる仲間への合図だろうか…。」


 この報道、JAROに訴えてもいいんだろうか?

明確な証拠が発見されていない現在、
あくまでアルカイダは
「容疑を掛けられている」だけだ。
それなのに、
容疑者のライフスタイルをバッシングしたり
不利な証言を報道したり、
関係者に精神的ダメージを与えたりすることに
問題は無いのだろうか?
しかも、
法務機関でさえ証拠を掴めていないのに、
たかがマスコミごときが捜査のマネゴトを
行うのは不条理の極みだと思う。
「ナニサマなんだ、日本テレビ??」

グリコ森永事件やオウム事件で
無関係な人間に尊大な迷惑をかけた
「実績」を忘れたのだろうか??

モラルの問題ね。

少なくとも、
実質的な被害がなかった
「ヤジウマ国家」としては
もうちょっとデリケートに扱うべきネタ
だと思うが。

…どうか?
実家で過ごすクリスマスは
ひどくツマラナイ思い出ばかりだったが、
一人暮らしを始め、ハタチを超えたあたりから
クリスマスが毎年楽しい。
クリスマスに限らず、イベントデーが
とても楽しく感じられるようになった。

クリスマスだから、
というワケでもないのだが、
新宿ヒルトンのケーキブッフェへ向かう。

ほのかな明るさのラウンジに
巨大なツリーがきらめき、
合唱隊の聖歌が響く。
ここまではアリキタリで素敵な光景。
でも、
フロアにはロマンティックな恋人たちが溢れ…、
てませんでした。

いえ、俺らを含め、実際数組の
カップルが居たことには居たんですが、
やはりケーキブッフェとしての場が
そうさせるのか、
「3人組以上の女性客」が圧倒的。
多分、俺らは「いいサカナ」です。
ケーキを豚みたいにガブガブ喰っては
チラチラとカップルのほうを見て
寂しそうに爆笑したり、
不機嫌そうな顔をしたり、
なにしろ忙しそうな女性客だらけ。

さておき、目的のケーキですが、
ちと期待してた「クリスマス特別メニュー」は
特にナシ。
でも、そんなことは関係なく
やはり、相変わらず
恐ろしく素敵な味のケーキたちに
俺たちの舌はシビレっぱなし。

そうそう、都内のケーキバイキング系を
かなり網羅気味の俺として
新宿ヒルトンのポイントをあげるなら
まず「ケーキの甘さが上品」なこと。
ベトベトしないし、くどい甘さでもなく
要するに「食べ飽きにくい」味付けなのだ。
ある意味「薄くち」なケーキが多い。
もうひとつのポイントが、
「ケーキ以外の料理も美味しい」てとこ。
日によって変わりますが、
ギョーザやチキンカツやキッシュが
ブッフェに並ぶのです。
コレがまた格別にウマイ。
オマケ的な妥協が感じられない
本格派の味なのだ。
ケーキ、カツ、ケーキ、ギョーザ、ケーキ、…
無限ループになることウケアイです。

夢のようなひとときを
言葉どおり味わいました。

さておき関係ないネタですが、
さすがに喰ってばかりいるので
さすがに俺は下腹部の中年化が著しく進行し、
自分的には喜ばしい限り
(第三者的には不評)ですが、
ワイフのほうは「胃下垂」らしく
いくら喰っても全然太りません。
常にスリムなボディを保っています。
ちと憧れます。

place of your man

2001年12月23日
つーか「メメント」、
チケットを買ってからもう1ケ月
見に「行けて」ない。
並ぶのが嫌なのだ。

そんなことはさておいて3連休の中日。
「シュレック」を見に行こうと
ワイフに持ちかける。
お昼に出発し、池袋〜新宿〜渋谷、と渡り歩き
…断念。

予想はしてたものの、
並ぶの好きなヒト多すぎです。

で、新宿に戻り、スタンダード・デリでお茶。
最近、デリつう名のカフェが増えましたな。

その後、アイマックスシアターで
3D映画でも嗜もうとtakashimayaに向かう。
常に空き席充分な「都会の隠れ家」だった
ハズなのに…、受付嬢のコメントは
「申し訳ございません。次々回まで満席です。」
ふと、入り口ワキを見ると
「本日、無料開放デー」。そりゃないよ。

まあ、ちょっと寒いけど天気は良いので
新しいケーキ屋を開拓しようとブラブラ歩く。

で、コマ劇裏に差し掛かったトキ、
「次回上映のお席まだ空いてま〜す」
ブラピとレッドフォードの「スパイゲーム」だ。
池袋の映画館では20m程の長蛇の列を作っていた
作品だ。
…とりあえず入る。

で、レビュー。

「スパイゲーム」
スパイ組織を舞台とし
組織内の非情な師弟関係を主軸とする
情報サスペンス。か?

国内のイカサマ映像ディレクターが
大喜びしそうなチープな映像表現にゲンナリ。
ダ・セ・エ。
パルコのCMかっつーの。

人間関係のドラマはなかなか楽しめる。
「ゴールデンアイ」以降の
非フレミング原作で
情報サスペンスに変貌した「007」に
非常に近い雰囲気。

まあ、でも演技的に頑張っているのは
レッドフォードだけ。
ブラピは「相変わらず」の大根っぷり。
「いつもの役柄」でした。
妙な正義感を持ち、
やる気がなさそうで、
少し影のある青年。
逆に安心感はあるけど。

役者だと、「フォーエバーフィーバー」以降
ビッグタイトルでのチョイ役登場が多い、
エイドリアン・パンが
今作にも登場してたのが笑えた。
「チャーリーズ・エンジェル」では
パーティ会場のボーイ。
今回の「スパイゲーム」では
秘密工作部隊の医療班の一員。
毎度おなじみの「ブルースリーのマネ」が
今回もコッソリ炸裂しています。最高。

さておき映画自体の総合評価としては
「DVDorレンタル待ちが正解」。
(今年、こんなんばっか)

hate you! pikachu

2001年12月19日
俺は、あんまり引用が得意ではないので
今回のネタは気が引ける。…が、書く。

コミックバンチという週刊漫画雑誌の連載に
「せんせい」という師弟関係をテーマにした
作品がある。

3週間ほど前の「せんせい」に
ちと気になるセリフがあった。

脚本家志望の男と、
映画監督の会話。
「キミはプロとアマの違いを知っているかね?」
「ええ。
 嫌いなことをやるから、
 好きなことをできるのがプロ。
 嫌いなことをやらないから
 好きなこともできなくなるのがアマチュア
 ですね。」

この観点からだと、
俺は間違いなくプロだ。

しかし、俺の理想は違う。
俺は、自分の理想を元にすると、
未だアマチュアだ。

俺は、こう思うのだ。
「プロは、
 嫌なことを嫌だと言って断り、
 別のプロセスでソレ以上の利益/メリットを
 生み出せる人間。

 アマは、
 嫌なことを楽しめるように努力する人間。
 (俺を含め世の中このタイプ多いはず)

 嫌なことを嫌々ながらやるのは、
 プロでもアマでもなく、社会人失格。」

moral

2001年12月18日
俺は、職務上、その他で
PC初心者から相談を受けることが多い。
実際、ここ数年で20台以上の
他人のPC環境構築に関わった。
ただ俺にはポリシーがあって、
「学ぶ気の無い奴には教えない」。

PCを始めたいという人間には、
まず自作を勧める。
PCは、パーツから理解しないと
OSなんて理解できるわけないからだ。
そこで、自作PCを組みたいという奴には、
PCパーツの買い方、傾向、レコメンドを提示し
実際買い物に付き合うこともある。
でも、作成作業自体は本人にやらせる。
一応、立ち会うが、作業を俺がやってしまうと
本人が覚えないからだ。
OSのインストールまで終わると、
「ここまでを忘れるな」と忠告。
正確にパーツを組んでOSをインストールした状態
では、当然まったく不具合が発生しない。
PCの不具合は、
アプリケーションをインストールしたり
インターネットに繋ぐことにより発生するのだ。

次に、OSの傾向を尋ねられることも多い。
「WindowsとMac、どっちがいいのか?」
ここで俺が初心者に対して薦めるのは
間違いなくWindowsだ。
その理由は、
Macも一応自作できるけど
パーツを探すのが大変なのと、
マシン自体が高価なため
「アプリケーションに費用が回せなくなる。」
WindowsとMacの同性能の機種を比較した場合、
マシン本体だけでおよそ10万円の差が出る。
10万円あればPhotoshopやDirectorが
買えるのだ。
また、Windowsだと各社が独自の基本性能で
個性を出しているのに対し、
MacはApple社の製品しか存在しない。
(厳密には、他社のMacもあることにはあるが)
PCでクリエイティブを志すなら
他人と同じ環境で始めるのは愚かだ。
そこを突き詰めれば自作になるが、
あえてメーカー製マシンで選ぶなら
Macは非常に志が低い選択肢になる。
勉強する気が無くて
クリエイティブも個性もどうでもいい人間には
「iMacでも買いなさい」と薦める。
別にiMacがダメという意味ではなく、
スタンドアローンで作業する環境だと
iMacも「そこそこ」使えるマシンだからだ。
主要アプリがほとんどインストール済みだし、
いい意味でバカチョンなのだ。
ただし、将来性(拡張性)は皆無だし、
カスタマイズできる箇所も少ない。
要するに、勉強が必要な部分が存在しないのだ。
当然、壊れるワケもなく、
以後サポートしなくてもいいので
俺としては楽なのだ。

次に初心者に多いのが、
「OS・アプリケーションを貸してくれ。」
これは完全に無視。
「人間、金が絡まないと本気にはなれない。」
タダで手に入れたものにはアリガタミが出ない。
勉強するわけが無い。
「それ以前に違法だ」
俺は、
いくらQuarkやDirectorが使いこなせる人間でも
正規ライセンスを所持しない人間は信用しない。
アプリをパクるような奴は、
仕事でも平気で盗作する奴、だ。


以上の事柄から、
俺はまず初心者に対して「予算」を聞く。
世の中のあらゆる勉強には金がかかるのだ。
金は無いけど向学心はある、つーのは
現実逃避な甘え・ワガママに過ぎない。
金が無いならPCを始めるべきでは無い。
と思う。

no reason

2001年12月15日
最近、多摩ヅイている俺とワイフですが、
今回は多摩センター「わんにゃんワールド」へ
行ってきました。

もうメロメロ。

園内はスゲー清潔だし、動物臭くないし、
犬も猫も「ベトベトしません」。

というのも、二子多摩川の
「いぬたま」「ねこたま」が、
園内クソだらけ、やたら動物臭いし、
犬も猫もなんだか「湿って」いて
動物が好きでも、ちと気が重い場所だったので。
(でも数回行った)

他に「わんにゃんワールド」のイイところは、
1. ほとんどの犬が吠えない。かしこい。
2. ほとんどの犬・猫に触ることができる。
3. 中型〜大型犬が多い。
てなカンジ。
あと、見どころ、つーか、ウリ、つーか、
「犬の散歩が体験できる」のです。
園内の一部を、気に入った犬をレンタルして
一緒に散歩する。…す、素敵過ぎる。
散歩コースは、そんなに広くはないけれど、
それでも犬を独占する喜びは大きい。
俺たちは、マメ柴とコリーで迷ったあげく、
俺の実家で飼っていたのがシェルティ、
ワイフの実家がコリー、だったので
結局コリーに決めました。
つーか、俺の飼っていたシェルティと違い、
さすがにコリーは大型犬だけあって、
物腰がユッタリというか、
些細なコトには動じない器のデカさ、でした。
とりあえず跨ってみたり、
強制的に頬を擦り合わせても、
静かに「ワフー」
堂々としたもんです。
俺は、パトラッシュとネロよろしく、
組んず解れつで坂道を転げたりもしました。
ワイフは、しきりに犬に話しかけていました。
そして、犬とのツーショットを乱撮。
履歴書に貼りたいぐらいイイ出来です。

さて、散歩以外では、
・パグとテリアが意外に可愛いコトが判明。
・コーギーには飽きた。
・ミニチュアダックスフントを膝に載せた。
・ハスキーが俺を押し倒した。
・およそ15年ぶりにシェルティに再会した。
 (思わず、語りかけてしまった)

以上。

…いえ「わんにゃん」つうからにわ
当然「にゃん」のほうも居たには居たんだけど、
俺は猫といえば「日本猫」、
それも「手入れされてない薄汚い野良猫」
が好きなんで、
「顔が小さくて胴が細い」「外国種の家猫」は
あんまり興味出ませんでした。
まあ、エジプシャンは超可愛かったケド。
(膝に乗ってきて、顔を向いて「ナー」)

…。

なにしろ、将来的に
「ペットを飼える身分」になりたいなあ、
と改めて思いました。
でも、それ(身分)には、
まず結婚しなきゃいけないし、
子供も一人ぐらい居ないとイケナイ。
独身でペット飼ってたら、
「人間と付き合えない」と思われるだろうし、
結婚してても子供居ない状態でペット飼うと
「奥さん不妊症?」と陰口を叩かれるだろうし。

なにしろ問題は山積みだけど、
いつか実現したいなあ、
と切に思った週末でした。

stain

2001年12月13日
今日の俺の会話。

相手は、クライアントの営業マン。

「Flash4からFlash5てのは、実のところ
 インターフェイスの見た目が変わったのと
 ActionScriptが少し追加されたのみで
 作成できるプロジェクタには余り差が
 ないんですよ。
 4のフラットなUIと、
 5のフローティングパネルの
 どっちが好みか的なレベルですよ。
 5はMacOS風のダセえボタン類になったんで
 Windows人間な俺は4のほうが好き。
 ActionScript周りのUIの変化を
 Visual Basicで例えるなら、
 4はクラスのプロパティ設定しか
 イジレないようなもので、
 ビジュアル先行でソース微調整てな感覚。
 5はソースからでもビジュアルからでも
 編集が可能になったんです。
 要するに、
 マクロメディア独自UIから操作するなら4、
 UIに触らずに全部手打ちでやるなら5。
 まあ、HTMLのタグ打ちも同様ですが、
 せっかく優れたエディターが存在するのに
 ソースを手打ちするなんて時間の無駄。
 時間効率を考えられない自己満足の世界。
 つまり、ActionScriptを組み込むだけなら
 4でもコト足りるんですよ。
 俺は5を使ってますが。」

中級者並みの知識を持つヒトに
上級者的な説明を敢行。

これは、我ながら優れた解説だったと思う。
非常に曖昧で。

behind the mask

2001年12月12日
昨日の日記に書いた件が、なにやら新展開。

覚せい剤所持を認めた、とのこと。
これが「認めさせられた」のかどうかは
分かりません。
しかし、仮に本当に本人が認めたとなると、
今回の騒動の黒幕が見えてきます。

覚せい剤所持の噂を聞いて
家宅捜索したいけど、
なにかキッカケが欲しい。
じゃ、前科を元にデッチあげるか…。

何気なく帰宅していた彼を、
チームAが裸でバスタオル巻いて待機。
無理やり取り押さえたところで
近辺の住民にチームBを呼んでもらい逮捕。
「前科を元に」累犯の可能性があるといえば
家宅捜索の大義名分が発生。
噂どおりのブツを発見する。

…両チームを操っているのは当然、警察。

彼が覚せい剤所持を認めていなければ、
家宅捜索の際にブツを持ち込まれた可能性も。
その際の黒幕は「警察をも動かせる組織」。
これを、考えると、警察以上の権力に
個人でタチウチするのは不可能。
「認めるしかない」状況も考えられます。


なんで、俺がこんな妄想を抱くのかというと
単純に「現在の警察に信用が置けない」から。
同時に「マスコミも所詮商業機関」だからだ。
正義はカネにならないけど、
カネは正義にも化ける。
もちろん俺だってカネがないと生きていけない。
カネの為に働く。
それは社会構造の堕落に加担する姿勢だと
判っちゃいるけど、やめられない。
俺たちは「確信犯」なのだと思う。
「犯罪」が起きるような状況を自ら生み出し
全員ギリギリで絶え続けているような。
我慢できなくなってコトを起こした奴に
チカラが有る場合は見過ごし、
無い場合は徹底的に叩き潰す。

考えると嫌になるから、考えるのをやめる。
長生きしたかったら、すべてに鈍感になれ。
ガラスの城の住人は石を投げてはならない。
どこの事務所を怒らせたんだろう?
芸能界は怖いですねえ。
いえ、某コメディアンの
2度目の失態についてですが。

ノゾキ相手に「捕まえられて」、
起訴猶予で釈放されたら
自宅で覚せい剤「見つけられて」。
なんつーか、哀れさを通り越して
その裏側に潜む強大な悪を
妄想せずには居られない事件だと思います。

いえ、例えば、
ホントに彼がノゾいてたんなら
ノゾかれてる当人が怒って風呂場を出るのも
目撃してただろうし、
その後当人がバスタオル巻いて出てくるまで
まるで「捕まえてくれ」といわんばかりに
現場で待つ必要があったのだろうか?
しかも、自宅近辺で??
もちろん、犯罪者心理は理解できないけど、
彼ほど「事の重大さ」を身にしみてる人間が
あんなケアレスミスを犯すのだろうか???
ご丁寧にビデオカメラまで用意して?

ワイドショーではコメンテーターが
「彼は精神的な病気なのでしょう」と
安易なオチを付けていたけど、
それで納得する奴、マジで居るとは思えない。

結局は「諦める」しかないのだろうけど。

例の宗教国家も予想通り、
兵士が全面投降した瞬間に
「テロ証拠ビデオが公開」されたり。

うさんくさい情報戦が世の中に氾濫。

真実の最後の依りどころであったテレビは、
もはや2ch以下の信頼度に失墜。
ロクに取材しないまま、
表面的なスキャンダル性をメインとした
ガセネタを元に新たなガセネタを生み出し、
世の中じゃ「テレビで言ってたコト」が
すべて真実に化ける。
誰も物事の本質を見極めようとはせずに
酒の席でのバカ話のネタ集めに夢中。

 オイラのテレビジョン、
 今では部屋の王様さ。
 ガーガーピーピーがなりたて
 オイラの頭はパニック。
 未来なんて見つからないぜ
 Noisy Wonderful Television
お気に入りのコートを
部屋のドコにしまったのか忘れたので、
新しいコートを買いに。
シックでロングで薄手で肌触りの良い
コートを希望。
身長が高いほうなので、
半端な長さじゃカッコ悪い。
できれば、膝が隠れるぐらいの勢いで。
色は、ベージュかカーキか白。

買い物戦略として、
まずイメージを確定させることに。

本屋でストリート情報誌などを眺めつつ
スタイルを考える。
どんなのが俺向きなんだろう、と。

最初に浮かんだのがサープラス。
上野に行けばカンタンに見つかるだろうし。
ただ、軍服って、どんなにうまく着こなしても
「兵器オタク」に見えそうなのが嫌。
俺はモデルガンなんか好きじゃないし
兵器のメカニズムについての薀蓄も皆無。
いくらカッコイイヒトでも
サープラス着てるだけで
「あんなにカッコイイのにオタクなんだ。
 勿体無いよなあ」と俺は思ってしまう。
マイナス要因多すぎて却下。

次に思い出したのが、カラオケの呼び込み。
彼ら、示し合わせたようにロングなダウン。
ロングダウンコートはキライじゃない。
モコモコしてるのがチョット嫌だけど。
つーか、俺間違いなく似合うし。
普通のロングコート着てただけなのに
「ねえねえ、割引とかって有るんですかァ?」
新宿で呼び込みに間違われたこと多数。
…一応候補とする。

お次は定番のモッズ。
ロングといえばモッズ。
実際モッズはシブく決まるコト多い気がする。
ただ、デザイン的に古臭いんで
「お兄ちゃんのお古」風だったり
「妙に貧乏くさい」こともある。
ワイフがPucci好きなことを踏まえると、
二人揃って古くさいのは、 嫌かも。
いや、俺がモッズにするから
ワイフ用はAquaGirlあたりで見繕うか。
…面倒くさいから却下。

その後、新宿と渋谷と青山を
行ったり来たりのエリア拡大状態で、
結局俺が選んだのは、
ポリエステル製のロングコート。
ダウンを買う勇気なくて、
ダッフルは論外(可愛すぎるから)。
でも見た目は、やっぱり「呼び込み風」。
もう腹を据えて、己の長身と心中決定。

ほよ? オチもテーマもないよ今日。
(月曜の続き)

で、更に次点に来るのがMP3/WMAプレイヤー。
PCユーザーの間では恐ろしく有名な規格でも
一般人には余り知られていません。
せいぜい「MP3って違法なヤツだよね」とか
「ネットからタダで落とせるんだって?」など、
間違ってたり、
うしろ暗いイメージだけが有名になっています。
音質は(調節可能だが)、
基本的にはMD以上CD以下なシロモノ。
メモリースティックやSDなどの、
所謂「シリコンメディア」を記録媒体とした
再生機器が多いため、
シリコンオーディオとも呼ばれています。
俺個人的には、シリコンオーディオこそ
将来的にも多分メジャーに「成り得ない」もの
だと思います。
その理由は、記録メディアが高価すぎること。
MDが圧縮でも74分録音できるディスクが、
せいぜい300円程度なのに対して、
シリコンメディアは74分の容量(80〜96M)だと
約9000〜12000円もするのです。
いくらPC上でMP3が便利だからといって、
メディア単価10000円のものが
売れるわけアリマセン。
でも強いて言うなら、MP3/WMAにはシリコン以外
のメディアも存在します。
更にマイナーですがCD-Rです。
コンパクトCDプレイヤーと同じサイズで
CD-Rに書き込まれたMP3データを再生できる
機器が存在するのです。
CD-Rは、MP3だと約700分記録可能なメディアで
60〜180円程度。
音楽を記録できるメディアの中では
圧倒的にコストパフォーマンスが良いのです。
しかし、同時に困った問題が発生します。
CD-Rにデータを記録する装置が
必要になるのです。
いくらPCが安くなったからといって、
CD-Rを搭載しただけのマシンでも
最低5万円はかかります。
これがネックとなり、CD-RのMP3プレイヤーは
敷居が高くなっています。

十数年前、俺はアナログカセット時代に
TDKのMA-XGとMaxellのMetal Vertexを
愛用していましたが、
そんな最高級カセットテープでも、
90分2500円程度でした。
それなのに、シリコンメディアは4倍近い
価格設定(記録容量×時間単価)で
アタリマエのように市場に出ています。
実際、数年前までシリコンメディアには、
「アクセスの速さ」というメリットが
存在してました。
PCに接続した場合、
ハードディスクとして認識できるものが多く、
OS環境とシームレスな操作で
データを編集できたからです。
しかし、CD-Rの記録速度が24倍速を超えた現在、
700分記録できるCD-Rが3分で作成できるのに、
74分程度の音楽データを
シリコンメディアで編集しようとすると、
最速でも5分以上かかります。
速さのメリットは、もう存在しないのです。

つまり、
シリコンメディアは退廃の一途を辿っており、
メジャーなワケが無いのです。
メモリースティックもSDも
「推奨」してるのはメーカーだけ。
ユーザーにとっては、
コストの高さも、著作権保護機能
(メモリースティックとSD特有の機能)も
マイナス要素でしかありえません。
(要らん機能付けて高くなるんなら、
 機能無くして安くしろ)
ただ、
シリコンメディアにも色々な規格が存在します。
上記の2種以外に、
スマートメディア、コンパクトフラッシュ、
マルチメディアカードがあります。
それらを含めた全5種のシリコンメディアの中で
一番汎用性が高いのは、
間違いなくスマートメディアです。
その理由も明快、シリコンメディアの中で
「メディア単価が最も安いから」。
でも、それはマーケティングの観点からすると
重要度が高くなり、結果あらゆるメーカーの
あらゆるデジタルデバイスで採用されるのです。

結局「メディアのメジャーさ」てのは、
「誰でも気軽に購入できるコト」だと思います。

ただシリコンメディアではなく「MP3」自体は、
夢のある未来も考えられます。
例えば、コンパクトCDプレイヤーのサイズで
CD-Rを記録する機器が廉価で発売されたら…、
状況は大きく変わるでしょう。
現状でも、ノートパソコン用のオプションに、
コンパクトCDプレイヤーサイズで
CD-Rを記録することができる機器は存在します。
ただし、ソレはスタンドアローンで動作する
ものでは無く、あくまでPC上で編集したデータ
を転送して記録する装置なのです。
しかし、MDの例を考えてみても
単体で記録・編集できる装置が発売される
可能性は高いと思われます。

ちなみに俺自身は音響機器オタクなので、
今回の説明で紹介した携帯音楽再生デバイスは
「全部持ってます」。
ええ、シリコンメディアも完全網羅です。
現状、使用頻度が最も低いのが「DAT」。
最大の魅力だった96Khzサンプリングも
今じゃPCで記録可能になりました。
オマケにメディアがテープなので
ランダムアクセスが不可能。いいことナシ。
逆に使用頻度が最も高いのが
「CD-R MP3プレイヤー」。
MP3を作成するための操作や
CD-Rに記録する操作がバカチョンなのと、
音楽CDも聴けることが最大のメリットです。
もちろん俺のワイフには、今年初めに
バースデープレゼントの一部として進呈しました。
(メインは服。MP3プレイヤーはオマケ)
他人に勧めるのも、
やはり「CD-R MP3プレイヤー」で、
いくらCD-Rを搭載したPCが必要だとしても、
ランニングコストや手軽さを考えれば
その「初期投資」に損は無いからです。
ただ、世の中、その程度ですら
音楽に金をかけられないヒトタチも居ます。
そんなヒトタチに対しての俺の対応は
「いや、MP3もMDも音質悪いから要らないって。CDで充分じゃん」

うーん、シビアでリアルで誠実な俺。
さて、今日は携帯音楽再生機の話題です。

今朝ワイフが急にこんなことを聞いてきました。
「ねえ、メモリースティックとSDカードって、
 どっちがメジャーなの?」
って、あーた、音楽業界の人間のくせに
そんなコトも知らんのか?
で、俺の答えは「どっちもマイナーだよ」。
ソニーはソニーのCMで、
パナソニックはパナソニックのCMで
それぞれ盛んにアピール合戦繰り広げてるけど、
君の知り合いで誰か持ってるヤツ居る? 
てのが論拠だ。

現状、携帯音楽デバイスというと
CD、MD、DAT、MP3、WMA、カセットテープ、など
色々あるけど、
この中ではダントツにCDがメジャーだと思う。
デバイス(プレイヤー)も再生メディアも
どこでも買える、つうのが理由。

次点がカセットテープ。
実は、いまだに使い続けてるヒトが意外に多い。

で、次点がMD。
MDのイタイところは、
再生メディア市場が冷え込み過ぎで、
5年ほど前まではCDショップに専用の棚が
設置されてたりしたが最近は全然見ません。
というのも、
コレは明らかにソニーの戦略ミスで、
「MDのデジタル録音」と「再生専用メディア」の
違いを明確にプロモーションしなかった為
だと思われます。
録音できるんならCDレンタルして
ダビングすりゃイイじゃん。
MDは間違って発展してしまったのです。
結果的に、再生専用メディアは需要が低くなり、
店頭に置かれなくなる。
ココ、誤解してるヒト多いんだけど、
ホントは「MDのデジタル録音」と
「再生専用メディア」は
明らかに音質のクオリティが違います。
厳密には記録方式がまったく異なるもの
なのです。
録音用ディスクは「ATRAC圧縮方式」、
なのに対し再生専用は「非破壊方式」。
実はMDプレイヤーは、
2種類のメディアを再生できる機械なのです。
再生専用ディスクの「非破壊」つーのは
音声を損なわないように丸ごとサンプリング
(データ化)する形式。CDと同じ形式だ。
しかし、録音ディスクの「ATRAC圧縮」とは
「圧縮」というコトバが示す通り、
「データの間引き」を行う形式なのだ。
いくらデジタルtoデジタルでダビングしても、
圧縮すれば質は落ちます。
よほど耳が悪いヒトじゃない限り、
聴き比べれば違いは明白になると思う。
録音ディスクは「音が薄い」のだ。
それを補うための
再生専用メディアだったハズなのに、
現状目論見を外してます。
以上の理由から、
MDがCD並みにメジャーになることは
ありえません。
同じ圧縮形式である次点のMP3との順位逆転は
近いと思います。
同じ圧縮形式なら、より高品質なものを、
という観点から。

(続く)
俺にも、デートや仲間と遊ぶ以外の時間はある。
つまり、ひとりで過ごす時間だ。
通勤するときや、ワイフの帰りが遅いときや、
仲間が待ち合わせに遅れたとき。
そんな時間を、どう過ごすのかというと、
本読んだり、ゲームしたり、
音楽を聴いたりするのだ。

「本」は、そもそも他人とリアルタイムで
共有することが難しいメディアであり、
ひとりで過ごすときの必須アイテムだと思う。
読み方、捉え方、読む速度が人によって変化する
ので、まさしく個人的快楽の代表格だ。

「ゲーム」は明らかにデート向きでは無いし、
仲間が集まったときも余りやらない。
でも俺は好き。つまり、これはかなり効率的な
時間のツブし方だと思っている。

「音楽を聴く」という行為は実に微妙。
ひとりで音楽を聴くことは、そんなに楽しい
行為ではないからだ。
我々は、あらゆる場面で音楽を耳にする。
大抵の場面は第三者が傍に存在することが多い。
そして音楽についてディスカッションするのだ。
踊ったり、ただ微笑んだり、文句を言ったり、
討論方法は様々だ。
その反応により、お互いの感性を知り、
特殊な感情が芽生えたり、深まったり、
薄れたりするのだ。音楽だけに限らず、
アートとはそういう物だと思う。
第三者と意見を交わすことで
初めてカタチになるもの、だと。
でも俺は一人で音楽を聴くことも好き。
上の論旨から考えるとオナニー的行為だが、
オナニーだけに自制が効かないのだ。
何度も書いてるが
「ある種のコード(和音)は感情を操作する。」
ひとりで音楽を聴くことは、
その後の他人との時間のために、
自分の感情を誘導するのに便利なのだ。
例えば冬の寒い日に、
車やバイクのエンジンかけて、
すぐアクセル吹かすとエンストします。
ある程度暖めておかないと
エンジンは駆動しないのです。
あるいは、
メインディッシュをより美味しく味わうための
前菜や食前酒。
それこそが、
俺がひとりの時間に音楽を聴く理由だ。

常に最高の出来の俺をアピールするが為、
TPOに合うように様々なジャンルを揃える俺。

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