映画「ラストサムライ」試写会へ行った。

2時間40分。

長い。

うーん、
…

トムクルーズの熱烈なファンで
彼が主役じゃなくても構わない
（マグノリアはどうだった？）
なら、劇場で見ても良いかも。

映画としての出来は良い。

しかし、
いわゆる「トムクルーズ映画」では全然無い。

顔が優しすぎるんだよね、
「ラストサムライ」的には。

他の役者の鬼気迫る演技に押されて
あんまり目立たないのだ。

役どころも非常に微妙で、
果たして、彼のアイデンテティが
一体何だったのか良く解らなかった。

ヘニャチンなトムクルーズに比べて
渡辺謙、真田広之、のカッコ良さが
もう最高。

坊主頭で英語を流暢に操る渡辺謙に、
失禁しちゃう女子も多いだろうなあ。

あと、真田広之は、まあ、その、なんだ。
「いつもの役」で。
あの役をやらせたら日本一、というか、
とにかくシビレるほどに
「男から見たカッコよさ」を噴出させていた。

これに、中井貴一なんか出てたら
トムクルーズ出てても意味ないくらい
シブい名作になるはずだったのに、出てない。

…勿体無いよなあ。

いや、誤解を招きそうなレビューだけど
どちらかというと俺は
「トムクルーズ映画」が好きだ。
優しい若者が成功を掴むパターン映画。
卒業白書やカクテルやトップガン、
ハスラー2など。

ところが最近のトムは一体どうしたのだろう？

アイズワイドシャットあたりから
挑戦的な役作りに頑張ってるけど
どれもこれもスベりまくってる。

マイケルJフォックス（元・俳優／現・声優）
無き今、アメリカ人のおおらかなキャラクターを
演じきれるのはトムだけなのに
そんな役全然やらなくなったね。

お前は、ブラピやデップにはなれないんだ！

そんな変な自己改革やめて
はやく己の良いところを伸ばす役に
戻ってきてほしい。

いち映画ファンとして切望。

そんなせつなさを感じる映画でした。

あ、小雪はダメダメでした。
あの女、見た目はイイけど演技は無理。

ちなみにキキは隣で
「いい話だねー、ありがとう」
とボロボロ泣きながら見ていた。

そう、素直な人間は、
素直に感動するかもしれないな。

俺はヒネクレた映画マニアだから
全然ダメだったけど。

そうそう、こないだ
これまた非常に遅ればせながら
映画「バイオハザード」DVDを買った。

なんか、あんまり話題にならなかったし
周りのゲーマーの評判もイマイチだったので
気にしてなかったんだけど、

先週末、実は、

「あー、なんか、どーでもいいような
　微妙なDVD買いてーなー」

という気分になったのだった。

ちなみに、抱き合わせ（？）で
海外版「リング」DVDも買った。

ジェニファーラブヒューイットちゃんの
「ハートブレイカー」も買った。
これは結構面白かった。

理由は、
レイ・リオッタが出てたから。

（俺は、レイ・リオッタと
　リーヴ・シュライバーを
　良く間違える…。
　キャラがかぶってるよね？？）

レイ・リオッタてのは、
ハンニバルの警察上司役、
アイデンテティ（今年の最高傑作映画）
の警官役、
などなど、少し陰のある（イヤラシそうな）
キャラを演じるのが異常に上手い役者だ。

さておき、
バイオハザードだけど、

「あれー、コレ意外と
　イイ出来なんじゃあないの!?」

冒頭の説明的長まわしは少々ダルいけど
ゲーム全然知らないキキでさえ
状況が理解できるほどスムースな導入部。

まあ、実際、
・ゾンビの表現がロメロから進化してない
ところや
・結構、沢山ゾンビ居るのに
　切り抜けるのがカンタン過ぎ
たり、
・人工知能の合成音声の吹き替えが
　アニメ声優っぽくてゲンナリ
したけど、
それなりに見せ場あるしドラマあるし
ちゃんとオチてたし、
要するに結構楽しめた。

ゲームの映画化つーと
超駄作＆超低予算の
「トゥームレイダー」とかあったけど、
アレで悪いイメージ持った人でも、
「バイオハザード」なら純粋に映画として
楽しめるんじゃあないかと思う。

原作のゲーム知ってる俺としては、
シリーズ中、一番俺が好きな「3」
のアナザーストーリーとして大いに楽しめた。

多分、時系列としては、
ゲームの「1」の少し後から話が始まって
「2」とほぼ同じ時間が流れ、
オチだけ「3」のオープニング直後、
てなカンジだと思う。

なにしろオススメだ。

ただし、よくあるホラー映画を期待すると
ガッカリするかもしれない。
なにしろ、
主役のミラ・ジョヴォヴィッチは

全然胸が無いから

だ。

過度なホラー映画マニアは
やはり巨乳を期待するだろうしね。

「ラストサマー」は近年稀な名作だったなあ。

あ、そうそう、全然関係ないけど
この映画版「バイオハザード」は、
「ハーフライフ」というゲームを知ってると
もう少し面白いかもしれんです。

実際、ストーリー導入部は
「バイオハザード」というより
まんま「ハーフライフ」じゃん！
と思いました。ホントに似てる。

両方のゲームが好きなら
なおオススメ。

幸せには上限がないが
不幸には下限があると思う。

俺が思うに、不幸の下限てのは
・トモダチがいない
・コイビトがいない
・信頼できる人がいない

とかそういう状態のことだと思う。

そういう意味では俺は今
・トモダチは居るし
・コイビトも居るし
・信頼できる仲間も多い
ので

全然不幸じゃあない。

だからといってシアワセかというと
なんだか転職時期特有のメローな雰囲気であり
なんともいえない落ち着かないカンジ。

しかも、年末だしねえ。

年内に決まらなきゃ
厳密には12月26日あたりから
1月6日あたりまで
モンモンとした日常を過ごさなければ
いけないかもしれないのだ。

うー、焦る。

転職に自信がないわけではないが焦る。

がんがれ俺。

乗り越えろ俺。

みんな、応援よろ〜。

今日、ようやく引き継ぎ人材が決まって
退社日が12月末日に決定した。
かなり胃が軽くなった。

転職先の3社が二次面接まで進んだ。
どちらにせよ年明け本格始動かな。

GTA3をやっとクリアした。
トータルで考えると
ダークな内容はさておき
やっぱり良く出来たゲームだったと思う。
オチがもう、昔のタランティーノを彷彿させる
激烈で切ないエンディングだった。
一本の長い洋画を見終わった気分になった。
ViceCityもPC日本語版が出たら買おう。

キキの両親に転職の旨を報告して
了解を得た。
「こんな不安定な時代だけど
　カネを稼ぐなら、
　良い環境で働いたほうが良いよ」
と激励を頂く。
理解あるオトナで、感謝感謝。

ただし、俺が帰ったあとキキの家では
「海くんの転職先が東京とかで
　もし離れることになるんだったら
　とりあえず婚約でも済ませておいて
　お前も着いていけ」
という話が出たらしい。
…んー、それはある意味理想だけど
次の職場に慣れるまでの数ヶ月は
待ってて欲しいかな。

いや、しかし、ここ最近、
転職用に職務経歴書を書いてるのだが、
自分の余り溢れる多種多様なスキルが
自分で見てて面白かった。←ナル？
ネット関連の作品は現存するものでも
20以上存在するし
ハッタリとしても効果高いんだろうなあ。
選考者の洞察眼に期待しよう。

ここ3週間、
毎週一回は
キキとどっかの温泉に行ってる。

寒くなってきたが
二人はホッカホカなわけだ。

というか、この日記
プッチちゃんに見られてる気がする。

以前、Sくんのことを書いたときもそうだが、
前回日記アップ後、極端に態度が変わったのだ。

…気のせいかな〜？

それで自重してくれるんなら
別にいいんだけどさ。

コンビニで
マトリックス・リローデッドのDVDが
安く売ってたので衝動買い。

本日・日中、前作から見直す
マトリックスマラソン（都合4時間半）を敢行。

キキは前作の途中で眠ってしまい
終盤で目覚め、
リローデッドの中盤でまた寝つき
音が五月蝿いと文句言いながら寝続け
オチ近くで目ざめて
話の経過を聞くのだった。

…さておき、
感想としては
「あーもう、劇場行かなくて良かった〜」
だ。

正直、SFXシーンはものすごく感動し、
「ここ数年で色んなマトリックスクローンが
　発表されてきたが、マトリックスを抜くのは
　リローデッドだけだな」
と思ったが、

内容・無さ過ぎ！

ストーリーは、
あらゆる観点から
「無理やり前作から繋げている箇所」が
目立ち、
特にモーフィアスの豹変っぷりには
ゲンナリした。
人格が変わってるよなあ、と。

それとともに
前作の最大の突っ込みどころである
「いつの間に・どういう理由で、
　トリニティはネオを愛し始めたのか？」
※…あれって、ヒトメボレつう解釈でOKなの？
という部分をぶっ飛ばして
もう激しく愛し合ってまんがな。
なんかステキです。マンガみたいで。
サイファーが浮かばれないよなあ。

あと、ラスト近くの展開での
ネオのセリフ
「あと24時間以内になんとかしないと
　ザイオンは滅びる」
ての、どっから沸いた設定なのか
ちいともわからんがな！

面白かったシーンは
高速道路上でのバトルシーン。
バイクで逆走してトラックの間を
すり抜けていく場面、

トラックのポリゴン（CG）が見えてまっせー。

プレステなどの3Dゲームで
視点変更できるシステムのもので
ぐりぐり動かしたら
ありえない視点でポリゴンが透ける現象、
アレ。
別にスローで見たりとか
一時停止したりせずに
リアルタイムでハッキリCGだと解るシーンが
何度もあった。

興ざめ。

とはいえ、なんか
レボリューションズも見なければいけない
気分になったのが少し悔しい。
見なければ良かった。
前作のみだと最高傑作だったのに
なんで中途半端な続編作ったんだろう…。

スターウォーズ　エピソード1のときと
同じような喪失感を覚えた。

仕事の絡みで
（3G規格対応機種での
　CGI動作確認及びブラウザ表記確認の為）
Jフォンの携帯を
VODAFONEの最新機種に変更してもらった。
J-SH53。

いろいろゴテゴテ機能付いてるけど
電話としては「音が悪すぎ」で、
モバイルデバイスとしては
「処理・反応が遅すぎ」で
いったいVODAFONEは、
どの購買層にアピールしたいのか
至極理解不能というか。

…まさかベッカムのファンじゃねえよなあ。

俺は仕事の経費だからどうでもいいけど
冷静に料金プラン見れば
「マトモに使えるプラン設定なら
　明らかにDocomoより高くなる」しさ。

確かにここしばらくJフォンのCMでは
「料金の安さ」をアピールしなくなった。
代わりに意味不明な
ベッカムさまのプロモーション映像を
流している。
料金が安いという虚偽のイメージを
消費者に植え付けた、とかで
JAROかどっかからクレームが付いたのでは
ないだろうか。

リアルな話、トータルで考えると、
初期費用（新規契約時）は高めだが
現在サービス全般の料金が安いのは
ダントツでAUだ。

今年上半期、
AUの使用者数が
Jフォンを抜いた事実は有名だ。
2003年10月現在でも約50万人ほど
AUのシェアのほうが広かったりする。
毎月の契約増数のTOPは
実はDocomoではなくAUだ。
すごいペースで追い上げている。

すでにJフォン（VODAFONE）は
Docomoのライバルではなく
「業界3位」なのだ。

J（V）の失敗は、その孤高さゆえ、
というべきか。
ドコモと共存することで
活路を開いてきたAUとは違い、
Jは頑なに「ドコモと共存しない」方針を
貫いてきた。
ドコモの良いとこを認めたうえで
独自方針を固めてきたAUとは違い、
他社の良いところよりも
常に自社が優れている
という「思い上がり」がJの基本理念だ。

ところが、
その価値観は的外れで
Jは常に間違った方向での
優位性を確立してきた。
電話としての性能ではなく
付属機能を充実させたり、
料金サービスではなく
付属サービスに力を注いだり。

どれもが
排他的で自己満足的なアプローチであり、
ユーザーの立場で物を考えることを
はじめから放棄していると思う。

あらゆるインターフェイスは劣悪であり
なにかの機能を実行する場合の
手段がDocomoより大体、数ステップ多い。

例えば、VodafoneLive！の
インターネットアクセスで
URLを入力した後、
「1　送信
　2　編集
　3　キャンセル」
というダイアログが表示されるのだが、
「送信するために入力したんだよ。
　要らん確認するんだったら
　とっとと繋げや！」
と思ってしまうユーザーは多いと思う。

あと、URLを読み込む待ち時間に
ワザワザ読み込み時間を意味する
横バーを表示したりするのには、
「視覚的にハッキリ解らなくてもいいから
　場つなぎにGIFアニメでも表示してろよ」

なにしろ、すべてがダセエ。

VodaFoneはもう虫の息であり
長くないと思う。
外資のチカラで
Jフォン時代の腐った体質を改善できなければ
間違いなく淘汰される企業だ。

最新機種がコレ、じゃねえ…。

ほとほとゲンナリした。

んー、別にどうでもいいんだけど
ある人の日記を読んでて
その本題と余り関係ないことを少し考えた。

みなさんは、
今の恋人（旦那や奥さんでも可）に
過去の恋愛のことを話しますか？
それとも隠す？

俺とキキは、お互いの過去を
かなーり明け透けに話し合う。

そして二人とも、
「物には罪は無い」主義なので
今までの相手がくれた物などを
見せ合ったりしている。
いや、物に罪は無いというよりも
「物に思いが込もるわけがない」のだ。
ある意味リアリスト。

良く、別れた後、当時のものを全部捨てる
などという人の話を聞くけど
なんか勿体無いような気がする。

なにより、
「過去に嫉妬することほど
　クダラナイ行為は無い」と思うし、
むしろ
自分の過去を正直に話せない相手となんて、
正常に意思の疎通ができるわけもなく。

人間は過程を経て人格が形成されるのだ。

これこれこういう経験をしてきたからこそ
今の俺があるんだ。
という情報は、相手を理解するのに
とっても近道で有効だと思う。

キキはどうだか知らんが、俺は
臥薪嘗胆ってコトバが好きなのだ。

物を見るたび過去の失敗を思い出して
より幸せに向かって励めるようになる、
というか。

以上のことから、要するに俺から見れば
神経質に想い出や物を全部捨てちまうことこそ
「未練がましい」行為だと思うのだ。
執念深いなあ、というか。

大抵の場合、別れた恋人とは
いくら人生が長くても
現実はドラマと違って
「二度と会えない・会わない」のだ。

相手がどうなろうと知ったこっちゃないのに
なにかしら杞憂するのは時間の無駄かなあ。

失敗を自分の糧とするか
何も無かったことにするか
ってのは結構重要な問題だと思う。

いや、どちらにせよ
色んな相手とつきあっても
何の自慢にもならないし
いちいち覚えていても
何の教訓にもならないけどね。

せいぜい俺みたいに
世の中ハスに見る癖が付いちゃって
周りから奇人扱いされるのが関の山だ。

失敗は失敗に過ぎない。
「あのひととつきあって
　ワタシは成長できたから
　いい思い出よ」
なんてセリフ、
未練タラタラの本音がミエミエで
もう聞いてらんない。

一番エライのは
経験人数が少ないまま
結婚して幸せな家庭を築くことだと思う。

そういう人たちは
人を見る目が強力であり
およそ人生に失敗しないだろうと思う。

俺も今更だが努力している。
これ以上ヨゴレをヤル気は毛頭ないからさ。

俺が、
自分の女子に着せたい服のブランドの
ベスト3は
・バーバリー
・ビュルデサボン
・意表を突いてビビアン
である。

ただし、ビビアンウエストウッドは
ある程度の素質が必要になるので
限られた場合しか着せたくならない。

で、
今月はキキの誕生日なので
俺はバーバリーを何着か贈ろうと思った。

キキは、タッパがデカく（身長168cm）、
スラっとした体形なので
大抵のファッションはなんでも似合うのだが、
実は
かなり
服装には無頓着なタイプなのだ。
いや、服だけでなく
化粧も滅多にしない。
肌のケアはそれなりにするものの
なんにもしなくても
ナチュラルメイクに見えるあたりで
妙な自信を持っており、
ある意味怠けているのだと思う。

ただ、たまに何かの拍子に
化粧することがあるのだが
そのときは、もう凄い。
自分の魅力の発揮の仕方を
十二分に解っておられるので
そりゃもう現役（？）なみに化ける。

いつもは童顔でありつつ
目は大きくて二重で
綺麗な逆さの半円を描いてるし
眉毛も太くも細くも無くもまっすぐで、
つまり、ノーメイクでもバッチリ
アイドル顔なのだが（…褒めすぎ？）、
ちょっとでも化粧すると、これがまた
viviとかに載ってそうな
おねえさんモデル系になるのだ。

前から書いてるが、
俺は自分が地味な顔立ちのため。
実は美形の女子は余り好きになれなかった。
むしろブスのほうが
性格が面白いことが多くて
つきあうならブスだな、と思っていた。

実際、キキに初めて会ったとき
俺は恋愛感情のカケラも沸かなかったりした。

しかし、ダチとして何度か
ヒマツブシにデートしてるうち
キキの本質が不思議ちゃんであることに気づき
俺は恋に落ちてしまった。

それはさておき、
なにしろキキは所謂「キレイどころ」で
あるにも関わらず
あまりオシャレをしないとこが
俺には勿体無くてしょうがないと感じていて、
事あるごとに服を買ってあげようとしたのだが
彼女的なプライドで却下され続けてきたのだ。

ところが、誕生日プレゼントに限り
「ワタシ、海くんが好きなものを欲しい」
と仰るので、
今回念願のバーバリー購入と相成ったのだ。

メデタイ。

俺は勢い余って
かなり予算をオーバーしつつも
いくつもの服を注文した。

で、
少し懸念してたことを
注文後に
キキに尋ねてみた。

「あのさー、服の大きさは
　11号かLサイズだって聞いてたけど、
　…肩幅っていくつくらいだっけ？」

実はキキは、
学生時代水泳部だったので
俺から見て
心持ち肩幅が大きい気がしてたのだ。

で、彼女の答えを聞いた俺は
何故
キキが
洋服に
無頓着
なのか、
少しだけ
理解
した。

「あうー、俺の注文したサイズより
　全然デカいやん、それ。」

でもキキは

「えー、でも海くんがくれたものだったら
　ワタシ着れるようになるように努力するよ」
と
嬉しそうに言った。

いや、胸や腰ならダイエットできるけど
肩幅はムツカシイような…。

…

次回からは、肩幅のサイズを確認してから
プレゼントしようと思った。

陰陽師2のレビューをば。

ストーリーは、さすが夢枕獏だけあって秀逸。

役者も、
コロッケ（野村萬斉）のモノマネと
中井貴一の鬼気迫る演技で臨場感バッチリ。

でもなあ。

フカキョンはねえだろ。フカキョンは。
あと、市原隼人くん。

幼い姉弟を表現するのに、
ホンモノのオコサマを使うのは
安易すぎるというか幼稚の極み。

…酔拳2のジャッキーチェンは
いくつに見えた？

他の演技派俳優達が一生懸命頑張ってるなか
オコサマたちの能天気な演技でドッチラケ。

内容的にはエンタテインメント溢れてて
面白かったんだけど、
フカキョンと市原くんのシーンが、
まるで
演技の勉強のために中学生日記を何度も見て
バトルロワイヤルに臨んだ藤原竜也
（嘘です。ただ、意味は解るよね）
みたいな、
「初々しくて新鮮な演技」だったのだ。

そうそう、バトルロワイヤルも
ビートたけしや柴咲コウや山本太郎は
雰囲気バッチリな演技してるのに
他の出演者が全部ブチ壊していたよね。

あんなカンジです。

マジ、もったいねえええええ。

まあ、コロッケ（野村）の熱狂的なファンは
劇場で見るべし。

モノマネに興味が無い人は
レンタル待ち、といったところ。

リーダーはレッドな5人戦隊。

…さておき、
冷静に
かなりマジメに
人生設計を見直したり
金を厳密に計算したり
してみたら、

あー、ナンダ、花やしき。

いや、
全然今の収入で結婚しても生活できることが
判明した。

考えすぎなのは、俺の悪い癖。

結婚後の生活に関しては問題なし。

しかし、別の問題が浮上した。

それは
「結納」
だ。

いや正直、経験ないからさ。
結納金の相場って全然知らんかったのよ。

意味は知ってたけどね。
嫁入り前に、結婚後の道具などを
嫁に買わせるために渡す金、だよね。

で、俺思うに、
結婚後の道具つーと、

・全面IH炊飯器（打ち出しセラミック釜）
・冷蔵庫（4ドア）
・洗濯乾燥機
・食器洗浄乾燥機
・オーブンレンジ
・フードプロセッサー
・包丁（※ミラクルブレード）
・まな板
・電子フライヤー（揚げ物器）
・アイスクリームメーカー
・アイスクリームディッパー
・カクテル用シェーカー
・カクテルグラス類
・わたがしメーカー
・テレビ（29型フラット）
・DVD/DivXプレイヤー
・7.1chスピーカーシステム
・パソコン
・コンポ
・ビデオプロジェクター
・100インチ反射スクリーン
・アナログターンテーブル×2
・プレステ2
・加湿器
・空気清浄機
・掃除機
・セラミックヒーター
・エアコン
・ガスファンヒーター
・マイナスイオン発生器

…は、すでに現状の生活で使用しているので
充分流用できそうなんだけど、
コレって買いなおすべきなのか？　と。

あとは、なんだろう。
茶碗・湯のみ・箸は、
有田の陶器市で買った
二人分合計30000円前後の
「上等な品（必要以上に）」を使ってるし、
食器類もバリエーション豊かに
揃っているつもりだ。

し・か・し、
話によると、
一般的には
相場100万くらいの金を用意して
相手の親に渡さなければならない、らしい。

コレってマジなんすか？

アリモノじゃダメなの？？

いや別に買いなおすのは
ヤブサカじゃないんですけど
今まで俺が一生懸命自分の暮らしを
豊かにするために買い揃えた
高機能でヘビーデューティな
愛着溢れるマシーンたち
（総額200万前後）の行方は
どちらかしら？？？

…

いや、今まで、結婚つーのは、
給料3か月分（100万前後）の婚約指輪
と
結婚指輪（プラチナのペアリング？）
と
結婚式の費用
だけがあれば大丈夫だと思ってたので
気が楽だったのだけれど、
今回、結納のことを聞いてから
ちょっと
つーか
かなりショックなのだ。

晴天の霹靂とは、まさにこのこと。

なんか、すんげー
無駄ガネな気がするよなあ、と。

いや、わかってるよ。

それがどんなに不条理だろうが
メンドクサかろうが、
儀式として必要なことだということは、さ。

とりあえず今年の冬ボーナスから
しばらく無駄遣いは避けます。

来年中には式あげたいので。

今月は仕事で試写会に行ってばかりだ。
・ドラゴンヘッド
・サハラに吹く風
・陰陽師2
・リーグオブレジェンド

俺は関係者入場であるため
毎回ど真ん中のベストな席で見る。

ビール飲んで
寝てることも多い。

あ、そうそう、
まだまだ世の中には誤解してるひと多いけど、
試写会って「ボランティア」でも
「サービス」でもないのよね。
あれは単なる「マーケティング」なのだ。

どうして毎回応募してるのに
当たらないんだ！

と怒る人は、
世の中の仕組みが解ってないオロカモノだ。

試写会には、必ずスポンサーが付く。
そして上映前か跡に
スポンサーの商品の営業が入ることが多い。
試供品渡されたり、
アンケート書かされたり。

そう、スポンサーの商品ターゲット層に
当てはまる人間しか
「当たるわけがないのだ」。

化粧メーカー協賛の試写会は
20〜30代の女子
（女子の中でも化粧品の消費が一番多い層）
が当たりやすい。
建設会社協賛だと、30〜40代の男子
（男子の中でも新築・改築を考える層）
となる。

で、概ねの
試写会に当たりやすい人物像は
・女子
・20〜30代
・OL
となる。

新製品を買える財力を持ち、
それをクチコミする
ネットワークを期待できるからだ。

若い頃は結構試写会当たってたのに
最近全然当たらないわー。
運が落ちたのかしら。
などとお悩みの女性諸君、…運ではないのだ。
40代以上で主婦、だと、
通常の試写会のターゲットにはなり得ない。
仏具メーカー協賛などのチャンスを狙おう。

逆に、まったく当たらない人物像は
・男子
・10〜20代
・独身
…。
間違いないね。何のメリットも期待できない。
クサいだけだ。
smell like teen spirit
消臭剤の営業程度かな。

その層の男子は、ほとんどの試写会には
応募するだけ無駄だ。
応募ハガキすらピンセットでつまんで
ポイ捨てされるだろう。
メールならフィルタでゴミ箱直行だ。
応募するヒマあるんならバイトでもして
実費で劇場に行ったほうがいい。

…

んーと、何が言いたいのか、つーとだな

世の中、意外と効率化されてるんだよね。

タダで良いことってあまりないのよ。

そういうのが望みなら
いっこだけ方法はあるんだけどさ。

そう、権力を手に入れることだ。

どんな場所にも顔パスで入れるのが
権力の最大のメリットだと思う。

あー、でも俺は別に権力者でもない。
なんだ、あのその、
俺の場合は、

ヒトガラって奴かな〜。

ガッハッハ

うへー。

キキとの仲は依然順調で、
もう仲良し過ぎて怖いくらいであり、
毎回、デートでムードが高まると
必ずといってもいいほど
結婚の話が出る。

「ワタシタチのコドモって
　どんな子になるんだろうねー」
とか
「お料理もがんばらなきゃなー」
とか
「式はどういう雰囲気でやる？」
とか。

その度に俺は、
「あー、コイツをシアワセにできるのは
　間違いなく俺だけだなー」
と責任感が沸騰し、
限りなくいとおしくなり
必要以上に強く抱きしめたりしちゃうんだけど、

ここ最近キキが口にするようになった
あるセリフに物凄いプレッシャーを
感じるようになってきてしまった。

それは、

「ちゃんと稼いで、食べさせてね〜」

キキは恐ろしく無邪気に
このセリフを発する。

いやもちろん、
現状だって「平均以上に稼いでる」と思うし
将来の見込みもバッチリな予感に
満ち溢れてる俺だけど、

結婚して、しばらくは
「共働きでいたい。」

何故かと言うと、
キキはお嬢様であり、
過保護な親のもとで育った
ワガママな女子であり、
要するに生活水準（厳密には食費・交遊費）が、
「平均より全然高い」気がするのだ。

俺の稼ぎで、普通に彼女を食わせるのは
全然自信あるんだけど、
果たして彼女の実家並のメニューを
食わせ続けることができるかというと
正直メッチャ不安なのだ。

キキの実家は、非常にエンゲル係数が高い。

父親が個人事業の社長であり、
母親は看護婦で共働きであり、
二人とも食に重きを置くタイプの人間であり、
彼らの平均的な食事メニューは、
凄い。

大体、漁師でもないのに
「毎日、刺身を食ってる」し、

「一週間に一度はユッケを山盛り食ってる」

「夕飯は絶対5品目以上・平均7品目」

…

キキの母親は、家事パーフェクトな人間だが
いかんせん並みの家庭より資金が潤滑な為、
作る料理の水準が非常に高いものが多いのだ。

一家4人で、一ヶ月の食費は
「20万ほどいってるように見える」
のだ。

俺は稼ぐ男だけど、
仮に家族二人で
一ヶ月に食費10万以上使いたくない予感が
ヒシヒシとする。

食費10万かかって、
家賃も10万ほどかかって
彼女にお小遣いを10万ほどあげて
俺の生活費を捻出するのは
今の給料じゃ可能だけど、
それじゃあちっとも貯金できない予感。

そう、
やはり人生の目的として俺は
家を買いたい。

でもキキは
それが良いところでもあるんだけど
「ちっとも自立してないし」
お金のヤリクリが非常にニガテなのだ。
毎月給料日前になると
彼女の生活費を俺が貸すことが
既に多くなってきている。

俺の友人のギグゴンみたいに
中小企業でマトモに稼いでる女子の夫婦なら
生活費＝旦那持ち
彼女の交遊費＝彼女が稼いだ金全部
とか、
俺の理想パターンが実現できそうなんだけど、
キキは零細企業のお茶組みOLであり
ロクな給料もらってない。
（というか手に職がない）

でも、モデル時代の交遊や
もともと派手な性格なので、
今の彼女の稼ぎじゃ全然足りるはずもなく
結果、俺か両親に食わせてもらうような
生活になってしまうのだ。

これは、
経済的にはなんら負担は感じないんだけど
「生活力として」
精神的な負担が物凄く大きいのだ。

果たしてキキは
自立したり
家計をやりくりできる女子に
成長してくれるのだろうか。

二人の生活のために
少しだけでも自分のワガママを
捨てる覚悟はできているのだろうか。

そのへんの「生活感の無さ」に
魅力を感じてつきあってるのが
俺の負い目ではあるんだけど

すんごく不安。

遅ればせながら、
いや
大変遅ればせながら、
…、
自主的にかなーり遅らせ気味ながら、

映画「呪怨」のDVDを買った。

そもそも俺は映画大好っきであり、
ホラー映画も好きなほうだ。
しかし、それは主に「洋画」である。

どんなに怖い殺人鬼や怪物が出てきても
文化も世界も違う海外を舞台にした作品は
限りなくフィクションとして
エンターテインメントを感じる。

し・か・し、
以前劇場で見たある映画が
軽いトラウマとなり
俺は国産のホラーが割りとダメになった。

それは
「リング」
だ。

…やべー、全然異国情緒感じねー
つーか、これってどこにでもある日常じゃん。

もう、スイッチ入れてない状態のテレビ
直視できませんがな。

つーぐらい、
その、現代日本を舞台にしたホラーは
恐かった。

だから、話題になってる時点で
「呪怨」は、どうにも嫌だった。

しかし、話題のものは観たい。
だから買った。

で、見た。

おそろしく用意周到に、
・良く晴れた昼間
・窓全開
・彼女と二人で

状況はバッチリ、
…
のハズだった。

…うぎゃー、嫌〜!!!!!!

「リング」よりもリアルな日常が
そこには展開されていた。

低予算ながら、
怪物の正体がハッキリ見えるものなのに、
効果音の使い方や
数々のシチュエーションが素晴らしく巧妙で

んもう、とてつもなく恐い内容だった。

で、映画見終わって、
ホテルのレストランにディナーのコース
食べに行って、その帰り道、
いつもの自宅近くの道路に車を止めて
ダベってると、

彼女が小さな悲鳴を。

「…なんか影がよぎったよ」

おいおいカンベンしてくれよ。

「何もないじゃん。虫かなんかだろ…」

と俺が窓を開いた瞬間

「ニャーオ」

この世で聞いた最も恐ろしい
猫の鳴き声を俺は聞いた。

もう、間が悪いよなあ。
いや、逆にいいのか？

↑は実話です。

キキは失神寸前にビビっていた。

俺もな。

人生一度きり
とは良く言うが、
最近その使い方を間違ってるヒトが
まわりに増えた。

人生一度きりなんだから
もっとズルしようよ、とかだ。

…そうじゃないだろ？

一度きりの人生だからこそ
俺は「美しく生きたい」。
老衰する場面でそれまでの人生を振り返るとき
自分の行動に満足したい。

だからズルや近道はしない。

だからズルいヤツがダイキライだ。
トキには殺したい衝動に駆られるくらい。

誰かがズルすると、それは巡り巡って
自分の負荷になってきそうな気がするからだ。

例えば、今俺達は
バブル期にズルしたヤツのツケを
国民全体で肩代わりしているのだ。

バブル期に役職についた人間ほど信用できない
ヤツは居ない、と断言できる。

不況を打破する方法、
そんなのカンタンだ。

今30代後半〜40代の企業の役職を
全員解雇すりゃあいいんだ。

バブル期の実績と
現状の実績を比較しようとする馬鹿だらけだ。

ヤツラは、たいした能力も無いのに
バブル期に得た売り上げ実績だけで
今も高給を貪り、
自分より能力のある若手を潰そうとする。

いくら頑張っても
評価する人間が真っ当でなければ
給料は上がらない。
結果、働き盛りの消費は減り
経済は停滞する。

その昔、新撰組は世の中を変えるために
無能な年寄りをバッサバッサと切り捨てた。

今、世の中に必要なのは
そういうコトじゃないかな、と真剣に思う。

だからといって、人殺しは大罪だ。
どんな事情があれ、犯罪は犯罪であり、
人間として最低限のルールは守られるべきだ。

例えば、
30代デビューでロクに才能もない
ミュージシャンが
作曲のために覚せい剤を使ってて、
それで良い作品が生まれたとしても、
賢明な社会人は
「決して許すべきではない」のだ。

世の中のしくみがわかってないバカなガキは
手放しで喜んでりゃいいけどさ。

そういうズルは巡り巡って
俺達を苦しめる原因となるのだ。

…グチばかり言ってないで
真剣に現状の打開策を考えよう。

カンタンだ。

真っ当な評価ができる企業に転職するのだ。

しかし、残念ながら俺はすでに
守るべきものが増えすぎて
身動きが取りにくい。

じゃあ、どうすればいいのか？

「バツゲームだと思って我慢する。」

実際、そうしてる。

遅ればせながら
映画「ターミネーター3」を見た。
つーか、ここ一年、あんまり映画見てねーなー、
と思いつつ、よくよく考えたら
仕事の絡みで試写会は結構行ってるなー、
というか、
要するに金払って映画見たの久しぶりだなあ
とか、そういうこと。

マトリックスリローデッドもまだ見てないし、
茄子アンダルシアの夏も見たい。
最近見た話題作つーと、
チャーリーズエンジェルフルスロットル
ぐらいか？
日本先行公開つーぐらい
「自信の無い公開方法」のワリには
結構面白かったけど。
キャメロンディアス、もう可愛くないね。

さておき、ターミネーター3だ。

俺的には、今まで「2」が最高傑作で
「1」は低予算で駄作でB級、
つー評価だったのだが、

これは間違いなし、
「3」こそが最高傑作ですな。

「2」は、「1」に
娯楽性とSFXをプラスして
ハギレのいい展開なのが良かったのだが
内容的には単なる「焼き直し」だったのに対し
「3」は、いきなり原点回帰と問題提起から
始まる。

「1」と「2」の話は、
未来に起こる戦争を止める為
根源を滅ぼすというテーマだった。

しかし、「3」は、
「1」と「2」で未来を変えたがタメに、
当初の未来では、革命軍の英雄だった男が
戦争が起きなかったために
平凡なダメ人間に成長している、
というシーンから始まるのだ。

爆笑。

そして明かされていく衝撃の事実、
「審判の日は無くなったのではなく
　延期されているだけ」。

要するに、「1」と「2」の不条理さ、
（審判の日が無くなる行動・
　つまり自分の存在意義をなくす行動を
　未来からの使者が取ることはできない。
　※タイムパラドックスが起こるため。）
を、見事に解消（コジツケ）したのだ。

そう、我々が見落としていた問題でもある、
「サイバーダイン社と
　スカイネットは別の概念（組織）」
という設定を上手に使ったのだ。

「1」の目的は、
革命軍の英雄を誕生させるために
その親を守ること。

「2」の目的は、
「1」の事件で回収されなかった技術を
サイバーダイン社に渡さないこと
・つまり未来の殺人マシーンの製造を
食い止めること。

そして「3」は、スカイネットを止めること。

非常に解りやすい流れだ。

そして、「3」は、
前作までのような「都合のよい妥協」を
許さないオチを迎える。
もちろん、話の流れ的に
前作までの不条理さを払拭するような
しつこいほどの解説や
主人公達の行動が含まれるのだが…。

スカイネットは暴走し、
世界は滅亡する。

すげえ。
よくここまで納得する流れでコジツケてくれたよ。

「4」への伏線も丁寧に張られていたし
大満足の内容だった。

オススメ。

そうそう、
俺のHNの由来は、
東京時代のダチである
山岸という女子（性格はカワユイ。他は…）
のホームページで
元来海が好きな俺が、
まず「海人（うみんちゅ）」と名乗ってて、
それに山岸が俺のことを「痴れ者」呼ばわり
していたのを混ぜて、
海ん痴ュ
と
なったのだった。

つまり、海は俺のドメインであり、
ホーリープレイズであり、
ココロのフルサトなのだ。

…そりゃもう、
ダゴン（インスマウス）並にな。

そんなワケで、夏なので、
キキと友人夫婦（今回は俺の友人）と
彼らのご子息をまじえ、
海へ行ってきたのだった。

実はキキは学生時代水泳部だったので
（だから背が高いのかもしれん）、
泳ぎは恐ろしく達者なのだ。
俺は、素潜りは得意だったが、
トシのせいか、タバコのせいか、
最近長距離泳ぐことに限界を感じてきていた。

だが、そんな俺に、人生の転機が！

今年、俺は、生まれて初めて
シュノーケリングに挑戦したのだ。

これがもう、
なんで今までやらなかったのかと
頭を抱えて後悔したくなるほど
ステキな経験で、
つまり、俺泳法最大のネックであった
息継ぎによる体力消耗が
限りなくゼロに近づいたのだ！

まずはカルーク、マスクをつけたまま
波に揺られてみた。

最初、口呼吸は息苦しさを感じたが、
（俺は通常の呼吸は、ほぼ鼻だけで済ませる）
それを凌駕する海中の景色が俺を啓蒙した。

その景色を息継ぎで海面に顔を出すことなく
見続けられるというだけで、
俺のシュノーケルに対する気負いは
クリアになってしまった。

しかし、これだけでは
本来の海の楽しさである
海中散歩が楽しめない。

次はシュノーケルでの潜りに挑戦。

…ぐわ、溺れまんがな！

すこし潜っただけでも、
シュノーケルの中には
海水が満タンになり、
俺はゴクゴクと海水を飲んで
海面に浮上した。

正直、ココロのソコから死を感じた。(笑）

そうなのだ、
「水抜き」というテクが重要なのだ。

それは、潜った後、海面に浮上する際に
シュノーケルのツツが
海面に出たことを確認してから
肺の中の空気を総動員して
ツツの中の水を「プッ」と吹き出す作業。

これが難関だった。

潜るトキに肺の空気を抜きすぎると
海面で水抜きするときに
水を押し戻す空気圧が生み出せないのだ。

しかし、肺の空気の調節も
小一時間ほどで気合でマスターする俺。

それほどに、海中は俺を癒す
甘美な空間なのだった。

結局、俺は、その日、まさに

「海を支配した」

疲れたら、海面に漂って呼吸し、
元気になったら潜って海の中を散歩。

もう、何メートルだって泳げるんだ!!

深さも波も、俺を邪魔できないぜ。

3時間ほど、ずっと海から顔を出せなかった。

キキは流暢な泳ぎで俺のシュノーケルに
付いてきてくれた。

二人でステキな海の中の景色を堪能した。

今までのデートのなかでも
最高のデートだった。


・
・
・
あ、そうそう、
泳ぎがニガテなヒトにアドバイスですが、
泳ぎで一番重要なのは、
技術でも肺活量でもありません。

「焦らないこと」

これが一番大事。

どんな状況にも動じない精神力こそが
泳ぎを自由にします。

溺れかけたら、全身のチカラを抜いて
海面に向かって仰向けに大の字に体を向けて
目を閉じてアゴをあげましょう。

そこが海なら、勝手に体が浮かびます。

顔面に少々水が降りかかることはあっても
呼吸は問題なく行えます。

この状態のまま、体力が回復したら
立ち泳ぎで助けを求めるか、
顔を上げたまま平泳ぎで陸に向かいましょう。

逆に言うと、
どんなに体力あっても肺活量あっても
溺れたとき、焦って全身にチカラが入ると、
水には浮きません。大抵、死にます。
ご注意を。

前回の日記を書いた翌日
33になった俺だった。

なんか
高校入るまでと同じ期間を生きてきた
という実感は沸かないけど、
人生の折り返し地点に来たような
感慨深い誕生日だった。

誕生日は、キキとラブホに連泊、
でも普段と変わらずキキは眠ってばかりで
でもとても大事なプレゼントを貰った。
それがなんなのかはナイショ。

※↑決してシモネタではアリマセン
そうとも取れる文章ですけど。

でも眠り続けるキキを見ながら俺は
猛烈な焦りを感じる自分に気づいていた。

実際、今シヤワセだけど
キキみたいにローペースの女子が相手じゃ
俺は今よりシヤワセになれるんだろうか？

今まで出会った色んなヒトに
「海クンって　生き急いでるねー」
と、良く言われる。

確かに俺は、人生設計を確立しているし
今日やれることは今日済ませる主義だ。
だから、東京時代は
思い立ったら渋谷・或いは、東急ハンズ、
つう、クリエイテビティに反しない
ライフスタイルに重きを置いていた。

ところが九州に来てからは全然ダメ。

ハンズ並の「素材ショップ」なんか無いし
楽器屋もヘボイ。
住民は、了見が狭く偏屈な人間が多い。
田舎ならでは、といってしまえば
モトモコモナイガ。

要するに
「諦めたり」「先延ばし」することが
増えたのだ。

これは自分的に非常にマズい展開。

先週の3連休に、
キキとキキの友人夫婦と旅行に出かけたのだが
その後ちょっとした事件が起こった。

旅行中、俺とキキは
人の目もあるし必要以上にくっついたりせず
あくまでクールに過ごしていて、
逆に友人夫婦はベッタベタしていた。

この友人夫婦が、少し変わった二人で、
奥さんはキキの学生時代のマブダチで、
旦那は12歳年上のオジサンなのだ。

奥さんは、キキに対して常にイニシアチブを
取ろうとするタイプで、
良く言えば「世話女房タイプ」
悪く言えば「自己主張を曲げないヒト」。
旦那は、自閉症気味の男で
良く言えば「寡黙な初老の男性」、
悪く言えば
いいトシこいてヒト見知りが激しいダメ人間。
彼は、旅行中も、
俺から話しかけることはあっても
受け答えは毎回簡潔であり、
彼から話しかけられることは
まったくなかった。

それでも、友人夫婦は幸せそうだし、
俺とキキは彼らに対して
別段意見することは無かった。
旅行中、
相カップルはうまくやっていたと思うし
俺も関係の向上を感じていた。

しかし、
事実は違った。

昨日の夜、
落ち込んだ声でキキが俺に電話をかけてきた。

「あの二人がね、旅行中、
　私達がベタベタしてて不快に感じてた
　みたいなの」

奥さん曰く
「いい年こいた男女は人前で
　余りベタベタしないほうがいいよ」
と、あくまで大上段からのアドバイス。
旦那さん曰く
「結婚してない男女が
　人前でくっつきすぎるな」
と、旧世紀のオヤジ的発言。

この非常に不可解極まりない発言を
冗談気味に言ったのではなく
怒り気味に言ったそうなのだ。

…世の中のみなさんにお聞きしたいのだが
他人が幸せにしているのを見て
「いいなー」と憧れを抱く人間と
「バカップル」と不快感を示す人間と
2種類居るのは理解してる。
ただ、
他人の幸せに憧れる人生と
他人の幸せを妬む人生は

どちらが真にシアワセだろうか？

俺は明らかに前者であり、
他人がシアワセそうなのを見ると
「俺も頑張ってシアワセをゲットするぜー」
と意欲を燃やすタイプだ。

あとこれはキメウチではなく事実だと思うが
「他人のシアワセがねたましい人間は
　自分が不幸であるための嫉妬」だ。

つーか、彼ら夫婦の発言には
いくつもの問題点があるのだ。

?そもそも他人事だからクチ出すべきではない
?発言者同士は発言内容と同様の行為を行っていた。
?いいトシこいたオトナは、他人に価値観を押し付けてはイケナイ

要するに彼ら夫婦は、
自分が見えないタイプであり、自分に甘くて他人に厳しい典型なのだ。

まったくの第三者が
他人がベタベタしてるのを不快に感じるのは
ちょっとは理解できるが、
少なくともトモダチがシアワセそうなのを見て
不快に感じるのって、
それ本当にダチなの？
つーか、気になってるんなら
その場で言えよ。

世の中には沢山変なヒトが居て
今回たまたま俺の彼女のダチだった
だけなんだけど、
なんだかとっても切なくなった。

キキの母親が泊りがけで旅行に出かけたため
彼女の一家がメシの準備に困ってる、

との連絡を受け、
俺は愛用ナイフ（包丁ではない）と
直径28cmテフロン加工の中華鍋を携え
キキの実家に乗り込んだ。

キキはお嬢様育ちであるため
家事全般ダメな女子であり
料理なんてもってのほかであり、
彼女の妹も同様。
（強いて言うなら、
　洗濯物を畳むのが得意らしい）
そのうえ
父親は古風な亭主関白のヒトであるため、
要するに、母親が居ないと
メシが外食になってしまう家庭なのだ。

で、俺はアタリマエに一人暮らしが長く
かなーり自炊には気を遣ってきた人間であり
キキ家のピンチを
見過ごすことができなかったのだ。
外食なんてバランスの悪いもの食わせて
健康に影響出たら困るなあ、と。

…というのはもちろんタテマエで
本音は
「キキの実家の
　広大なキッチンを使ってみたい！」
という夢が以前からあったのだ。

キキの母親は、本職が看護婦で
しかも家事全般パーフェクトなヒトだ。
（だから娘がダメだという見方もアリ…）
仕事柄ヒトの面倒見るのがうまくて
家事に関しても独学でマスターしてる偉人。
俺とは、以前から何度かお互いの料理論を
ぶつけあった仲であり、
彼女自身にも
「海くん、今度ご飯つくりに来てよね〜」
と頼まれたこともあるのだ。

そう、今日が「その日」なのだ。

さて、
自炊といえば俺には二つのポリシーがある。

ひとつは、
如何に安い材料でうまいものを作るか。
もうひとつは、
如何に短時間で3品目
（メイン・サラダ・スープ）以上作るか。
だ。

連絡が入ったのが夕方18:00過ぎであり、
キキの実家の平均的な夕食時間は
20:00過ぎとのこと。
2時間もあれば余裕だ。
俺は五品目までなら1時間で用意できる。
移動時間も考えて
30分で買い物を終了させればいい。

（つづく）